・「ぜんぶ、すてれば」はどんな人が読むべき?
日々、沢山の本が出版されています。
以前から気になっていた本・ふと目に入った本が、「この本に出会えて良かった」と思える時ってありますよね。
今回ご紹介したい1冊は、「ぜんぶ、すてれば:中野善壽 (著)」です。
ぜんぶ、すてれば「伝説の経営者」と言われる著者の信念・考え方が学べる1冊となっています。
まるで語りかけてくるような文章は、読み手の心に入りやすく、とても読みやすい本です。
私も読みました。
この本を読めば、物事の考え方や仕事への向き合い方が変わっていくでしょう。
そして、何より前向きになれる本と言えます。
「ぜんぶ、すてれば」を読んで欲しい人

ずばり、この本を読んで欲しい人は、下記の人です。
- 仕事に悩みを抱えている人
- 物へ執着してしまいがちな人
- 生き方の考え方を改めたい人
- 前を向きたい人
- 周囲の意見に合わせてしまいがちの人
- 決断を迷ってしまいがちの人
- 自ら行動したい!と考えている人
タイトルから「ミニマリストの本かな?」と感じてしまう人は多いでしょう。
ですが、少しニュアンスが違います。
本書は、著者の哲学書のような、人生のミニマリズムを説いたビジネス書となっています。
自分が掴みたい「未来」や「時間」、「自由」を手放したくから、邪魔になるものは「ぜんぶ、すてれば」いい。
著者は、帰宅する家すら持ちません。
この本について
本書は、2020年4月17日にDiscoverより発行されています。
中野善壽(ナカノヨシヒサ)さんのプロフィールは以下の通りです。
東方文化支援財団代表理事 元寺田倉庫代表取締役社長兼CEO 1944年生まれ。
引用元:Discover 中野善壽 プロフィール
幼少期、祖父母の元で「全ては自己責任」という考え方を厳しく叩き込まれ、 その意識は人一倍強く持っていると自負する。好きな言葉は「因果応報」。
その後、弘前高校、千葉商科大学卒業後、伊勢丹に入社。子会社のマミーナにて 社会人としてのスタートを切る。
1973年、鈴屋に転職、海外事業にも深く携わる。 1991年、退社後すぐに台湾に渡る。 台湾では、力覇集団百貨店部門代表、遠東集団董事長特別顧問及び 亜東百貨COOを歴任。
2010年、寺田倉庫に入社、2011年、代表取締役社長兼CEOとなり、 2013年から寺田倉庫が拠点とする天王洲アイルエリアを アートの力で独特の雰囲気、文化を感じる街に変身させた。
2018年、日本の法人格としては初となるモンブラン国際文化賞の受賞を果たす。 2015年12月台湾の文化部国際政策諮問委員となる。
2019年6月寺田倉庫退社、2019年8月、地域や国境を越えた 信頼感の醸成をはかり、東方文化を極めたいという飛躍したビジョンを持つ 東方文化支援財団を設立し、代表理事に。現在に至る。
Kindle unlimitedでも読むことができます。
著者の中野さんは、これまで本の出版は全て断ってきたそうです。
ですが、今回の本は
・「ぜんぶ、すてれば」というタイトルを気に入った
・「ひとりの人間としての在り方を伝える本にしたい」
ということから、本書の企画を即断したとあります。
この本の要約

本書は「目次」がありません。
208P(Kindleでは位置No1408)の本ですが、優しい口調で語りかけてくれる「読みやすい文章」です。
「人生100年時代」と言われる現代。
老後に向けた未来設計に取り組む人がいる一方で、自分に自信が持てず「未来を描けない」という人もいます。
「未来への希望」より「未来への不安」で頭がいっぱいになっている人は多いはず。
これからの時代、どのような知識や力を身につけていけば良いのでしょう?
何も、必要ありません。ぜんぶ、捨てればいいんですよ。
引用:「ぜんぶ、すてれば」 位置NO 10
潔い言葉ですよね。
①・今日がすべて
全ては”因果応報”。未来のあなたは、今の積み重ねによって出来上がります。
因果応報:
「自分が行ってきた全ての行いは、自分に返ってくる」という意味
あなたという一人の人間を、俯瞰で見つめてみる。
自分を一番に信じるべきなのは自分であり、結果を出すのは自分自身の行動によるものです。
「今」という時間は二度と戻ることはありません。
今日という瞬間を精一杯楽しむことで、色々な未来へと繋がり、あなたの元へ巡ってきます。
今日できることは、すぐ行いましょう。
その今日を妨げるものは、ぜんぶ捨てればいいのです。
②・所有は安定を生まないから捨てる
「捨てればいい」と解説していますが、何を捨てるべきなのでしょう。
本書で著者は「好きか・嫌いか」で分けているとあります。
沢山ありますが、一部をまとめてみました。
- こだわり
- 予定
- 物への執着
- 思い出・過去
- 不要な人間関係
こだわり
「自分はこうでありたい」
「こうでなければいけない」など、
変なプライドが邪魔をしてしまう時があります。
モノや仕事へのこだわりが無いということは、何でもできるということ。
「好き」か「嫌い」か。
自分の心に素直になって行動してみましょう。
予定
予定がギッシリと詰まっていると、いざというタイミングを逃してしまう場合があります。
急に「これをやってみたい!」「この人の話を聞いてみたい!」となっても、予定があると行えませんし、出向けません。
また予定を詰め込みすぎることで、周囲を見渡す余裕もなくなってしまいがちです。
物への執着
物があることで、様々な執着心が生まれてしまいます。
それらを持たないことで、解放感ある自由を手にすることができるのです。
著者は、仕事に持ち歩くのは「小さな鞄ひとつに入る荷物」だけ。
必要な物以外は持ち歩きません。
時計・洋服・車・スマホ・家すらも持っていないのです。
所有する物に縛られないことで、自分の好きなことに取り組みやすくなります。
また、本書では、稼いだお金のほとんどを寄付しているとあります。
生きていく為にお金は必要です。ですが、必要以上のお金は家族の迷惑になりかねません。
本書に、「著者印税は、全額寄付される」と掲載されています。
思い出・過去
大切な思い出は誰にでもありますよね。
ですが、その思い出や過去に執着することはよくありません。
「前例がない」ことにこだわりを持つことも捨てましょう。
まだ知らない世界を見て、聞いて、感じる方が、新しいアイデアを生みやすいからです。
不要な人間関係
仕事での飲み会は「気が重い」という人は多いですよね。
「これも仕事だから、仕方ない」
と考える人もいるでしょう。
夜は早く帰って、自分の好きなことに使った方が有意義ですし、翌日遅刻する心配もありません。
誰かの陰口、愚痴を語っているより、未来を語り合える仲間を持つべきです。
③・即決断する
「この事業は進めるべき」
「この事業はこれ以上進めるべきではない」
と判断したら、即決断すること。
「今まで頑張ってきたから勿体ない」
「自分の評価が下がってしまうか心配」 など
躊躇していると、最高のタイミングでの決断を逃しかねません。
続けるべきではない事業をズルズルと続けることで、辞める以上の損失を産んでしまう可能性もあります。
今の時代、個人事業主として働く人も多くいますよね。
決断するタイミングを見失わない為に、物事に執着せず、俯瞰で見つめ直してみましょう。
④・固定概念、先入観を疑うこと
これまで当然と思っていたことを「もっと効率良くできる方法は無いか?」と疑問を持ってみましょう。
「あたり前」を疑うことで、新たな発見が生まれるきっかけとなります。
目の前の仕事に対し、「自分ならこうするんだけどなぁ」と考えることが大切です。
⑤・現場の声に耳を傾ける
自社の新商品は「誰に向けて作られた商品なのか?」を明確にする必要があります。
日本で人気商品となった物が、海外でも人気になるとは限りません。
「何が必要なのか?」を確かめるには、現場の声に耳を傾けることが一番です。
現地のニーズに応える為に、実際の声を聞いてみましょう。
⑥・気になった人には会いにいこう
誰しも「理想の人」「憧れの人」はいますよね。
現在はネットで様々な情報を得ることができます。しかし、それが実際に本当なのかは、実際に会ってみるまで分かりません。
フットワークの軽い状態をキープすることで、新しい情報を得られるきっかけとなります。
⑦・毎朝、自分に誓いを立てよう
今日を生きられていることに感謝し、今日やるべきことに誓いを立てましょう。
本書でも、著者の中野さんは毎朝誓いを立てているとあります。
ものごとがどうしてもうまくいかないときは、自分自身に負けているとき。
引用元:「ぜんぶ、すてれば」 位置No 1065
自分に負けないためにも、毎朝誓って姿勢を正すことが大切です。
⑧・形ないものを残す
誰にも「救われた一言」「言ってもらえて良かった言葉」はあるものです。
物事を伝える時、誰かを叱る時、なぜ伝えるのかの理由・思いも一緒に伝えなければ、相手に伝わりません。
その”思い”に形はありませんが、相手の心にずっと残ります。
この本を読み終えたら

本書はビジネス書ではありますが、著者の生き方から学べることは多く、自己啓発本とも言える本です。
思い悩んでいたこと、疑問に感じていたことに対し、解決のきっかけとなるでしょう。
”自分のやりたいことに必要なもの”とは何か?を改めて考え直せる1冊です。
実際、あなたにとって「執着しすぎているもの」はありましたか?
周囲の評価や声を気にして、自分のやりたいことにブレーキを掛けているのは非効率です。
毎日のちょっとしたことから変えていきましょう。
あなたの生活を、より豊かにできる一歩に繋がります。
この本の感想
ぜんぶ、すてればこの本に出会い、「フリーで活動して良かったのか?」という不安から解放されました。
Webライターとして活動してから、生活は一変。
「会社の付き合い」が無くなり、「周囲の声」も聞こえなくなりました。
「孤独」と言われれば仰る通りですし、決して楽な仕事ではありません。
1人になったことで不安になったこともあります。
ですが、それ以上に「今を楽めている」という喜びを感じています。
仕事に対して集中できますし、自分のやりたいようにできるからです。
勿論、「全ての行いは、全て自分の責任である」ことを自覚した上で、です。
特に私は、Webライターとして活動するまで、そして活動してからも「読書」には気が向きませんでした。
活字が苦手だからです。
最近になって、ようやく読書の楽しみというものが分かってきた気がします。
良い本に出会えて良かったです。