
誰にでも文章を書く機会はありますよね。ですが、頭の中にあるイメージを文章に書くのは難しく、思った以上に伝わらなかったりするものです。
Webライターが書く記事も同じで、情報の伝え方や伝える内容が異なると、読み手には届かず、途中で立ち去られてしまいます。
Web上の記事や情報は、スマホ1台あればいつでも、またどこでも読める時代。
言いたいことを伝えられる文章を書くことが必要不可欠です。
では、伝えられる文章にする書き方とは何か?
そこで、ご紹介したいのが「伝わるシンプル文章術:飯間 浩明(著)」です。
この本を読めば、読み手に伝わる文章構成を学ぶことができます。
この記事を読んで分かること
- 「伝わるシンプル文章術」の要約
- 伝わる文章構成の方法
参考にご覧下さい。
伝わるシンプル文章術を読んで欲しい人

ずばり、この本を読んで欲しいのは下記の人です。
- 文章の書き方に不満を抱えている人
- 文章の書き方を勉強している人
- 文章構成を学びたい人
- 伝えられる文章を書きたい人
Webライターの勉強をしている人にもおすすめできる本になっています。
本書の詳細
初版第1発行 | 2018年3月25日 |
電子書籍版発行 | 2018年3月25日 |
ページ数 | 225ページ(電子書籍版:位置No2394) |
著者 | 飯間 浩明 |
発行者 | 干場 弓子 |
発行所 | 株式会社ディスカヴァー・トゥエンティワン |
本書はKindle Unlimitedでも読むことができます。加入済みなら無料で読めますのでお得です。
著者について
著者の飯間 浩明さんは国語辞典編纂者で、本書以外にも「日本語」や「辞書」に関する様々な書籍を出版しています。
様々なメディアから言葉を採集し、意味を分かりやすく伝える「日本語をこよなく愛する人」です。
本書の要約|伝える型とはクイズ文

本書では、論理的文章で言いたいことを伝える為に「クイズ文」の型を使って書くことを教えています。
このクイズ文を理解することで、伝えられる文章が書けるのです。
クイズ文とは?

クイズ文とは、著者が名付けた「論理的文章の形式」を表した言葉で、「問題」+「結論」+「理由」の順番に書いていく方法です。
論理的な文章構成で知られる「PREP法」と比較すると、文章構成が若干異なるのが分かります。
【クイズ文】
①問題:
副業で人気が高い職業とは何か?
②結論:
Webライターは、幅広い層から注目されている人気の職業だ
③理由:
敷居が低く、家から出ずとも稼ぐことができるから
Webライターの中には、育児に日々奮闘している専業主婦もいる
【PREP法】
①結論:
Webライターは、幅広い層から注目されている
②理由:
家から出ずとも稼ぐことができるから
③具体的な例:
Webライターの中には、育児に日々奮闘している専業主婦もいる
④結論:
なので、Webライターは幅広い層から注目されている人気の職業だ
本書では、様々な例文と共に、分かりやすく解説してくれます。
「問題」「結論」「理由」の関係
- 副業で人気が高い職業とは何か?
- Webライターは、幅広い層から注目されている人気の職業だ
- 敷居が低く、家から出ずとも稼ぐことができるから
Webライターの中には、育児に日々奮闘している専業主婦もいる
クイズ文の書き方は、まず「問題を出す」ところから始まります。
次に、この記事で伝えたいことを読み手に届ける「結論」。
最後に結論となった「理由」を伝えます。
この3つのうち、どれか1つが欠けてしまうと、クイズ文として成立しません。
結論が無ければ、伝えたいことが分かりませんし、理由が無ければ、結論に説得力は生まれないからです。それに、問題が無いと読み手に問いかけることも、結論を伝えることもできませんよね。
なので、クイズ文で論理的な文章を書きたい場合は、問題・結論・理由の3つを用意しましょう。
反論にも想定しておく
クイズ文は、最初で読み手に「問題を出す」書き方になっています。考え方や内容の捉え方は人それぞれなので、伝えた内容に対して反論する意見が出てくるのは当然です。
つまり、クイズ文は読み手と議論を交わすのに適した文章と言えます。
想定される反論とそれへの再反論
情報を読み手に伝えたとしても、それに対する意見はあるものです。
なので、理由の後に「想定される反論と、それへの再反論」を前もって準備しておきます。
予想できる反論に対して的確な回答を明示できることで、より文章に説得力が増すのです。
①問題:
副業で人気が高い職業とは何か?
②結論:
Webライターは、幅広い層から注目されている人気の職業だ
③理由:
敷居が低く、家から出ずとも稼ぐことができるから
Webライターの中には、育児に日々奮闘している専業主婦もいる
④想定される反論とそれへの再反論
「文章が書けないから稼げない」と言った意見もあるが?
文章は「書く習慣を付ける」ことで解決できる
最後に結論を確認する
PREP法では、最後に結論を述べて文章を締めますが、クイズ文でも結論を最後に付け加えることができます。
①問題:
副業で人気が高い職業とは何か?
②結論:
Webライターは、幅広い層から注目されている人気の職業だ
③理由:
敷居が低く、家から出ずとも稼ぐことができるから
Webライターの中には、育児に日々奮闘している専業主婦もいる
④想定される反論とそれへの再反論:
「文章が書けないから稼げない」と言った意見もあるが?
文章は「書く習慣を付ける」ことで解決できる
⑤結論の再確認
Webライターは、幅広い層から注目されている人気の職業だ
本書を読み終えたら

本書では、クイズ文の使い方について丁寧に解説してくれます。この本を読み終えたら、実際に文章を書いてみましょう。
- 問題
- 結論
- 理由
ただ、すぐに対応できないかもしれません。
論理的に伝えられる文章構成を学んでも、その構成通りに文章が書けるまでが難しいからです。
なので、「文章を書く習慣を作ること」をおすすめします。
毎日少しずつ、生活に無理のないペースで文章を書く練習をしましょう。この習慣を作ることで、100文字〜1000文字〜2000文字と文章が書ける様になるからです。
ブログを書いている私も、最初は1000文字書くのに必死でした。ですが、毎日書く習慣を付けることで、長文記事も書ける様になりました。
日記文にしないこと
本書では、筆者の主観が多く含まれた文章を「日記文」と言う名前で表現しています。
日記文とは、出来事に対して感想を述べた文章を言い、メディアの報道なども日記文です。
クイズ文は、読み手からの反論や議論を重ねることで、より説得力を増す文章の書き方です。しかし、日記文では筆者の「主観」「感想」がメインになりますので、論理的でもなく、議論や反論へとなりません。
つまり、主観や感想の文章はクイズ文に向いていないのです。
まとめ:感想
Webライティングが学べる本は沢山ありますよね。特に文章構成に関してPREP法が主ですが、本書では「クイズ文」と言う全く新しい文章構成を学ぶことができます。
特に例文が多く、読みやすい文章で書かれていますので参考になります。
文章構成の重要さが学べるおすすめの本です。