【書評】さあ、本当の自分に戻り幸せになろう|困難を乗り越える習慣の作り方

「さあ、本当の自分に戻り幸せになろう」に関する書評が知りたい。
購入前に、どういった本なのか知りたい。
 
この記事では、ご覧の疑問に答えていきます。

人生において、必ず立ちはだかる「困難」と言う名の壁。その困難に背を向けたり、また楽な別の道を進んだりと、私達は選択することができます。

一方で、その壁に立ち向かう人もいるでしょう。

「なぜ困難に向き合わなければいけないのか?」

著者は本書の冒頭で下記の様に語っています。

困難を乗り越えることが、結局は自分を強くし、人生を変える

本書は「人生を正しい軌道にする為の9つの習慣」を学べる自己啓発本となっています。

この本を読めば、落ち込んだ気分を前向きに戻し、実際に「行動してみよう」と思えるきっかけとなるかもしれません。

私も読みました。

この記事では、1章「習慣」について書いていきます。

参考にご覧下さい。

この本を読んで欲しい人

ずばり、この本を読んで欲しい人は下記の人です。

  • 元気が無い人・落ち込んでいる人
  • ネガティブ思考に陥っている人
  • 壁を乗り越えたいと考えている人
  • 習慣の大切さを学びたい人

本書に書かれている内容はサブタイトルにもある様にシンプルで、取り組みやすいと感じる物が多くあります。

しかし「不安」「面倒」「怖い」と言った感情が、行動にブレーキをかけてしまい、なかなか動かないものですよね。

著者も「人生のどん底を経験した」とあります。ですが、その困難に立ち向かい、少しずつ前に進むことができたのは毎日の習慣です。

毎日できることから少しずつ行動して「習慣化」し、習慣を「継続」していきましょう。

本書の詳細

初版発行日(第1版)2020年7月20日
ページ数317ページ
著者マーク&エンジェルチャーノフ
翻訳者矢島 麻里子
発行者谷口 奈緒美
発行社株式会社ディスカヴァー・トゥエンティワン

著者について

本書にもありますが、著者は月間200万PVを誇るブロガーでもあります。

Mark & Angel HACK LIFE

勿論、英文のブログです。

『ニューヨーク・タイムズ』のベストセラー作家。米国の経済誌『フォーブス』によって、「最も人気のある自己啓発のブログの一つ」を開設したことで評価されてきた。このブログををはじめ、書籍、オンライン講座、コーチングセッション等を通じて、過去10年間、長続きする幸せや成功を見つけるための方法を伝授することに尽力している。
現在は幼い息子と一緒にフロリダで暮らしている。

引用元:さあ、本当の自分に戻り幸せになろう_著者プロフィール

この本で学べる9つの習慣

本書で学べる9つの習慣とは、下記の通りです。

  1. 習慣
    いつもそうありたいと思うことを毎日実践しよう
  2. マインドフルネス
    忙しさから抜け出し、「今ここ」に意識を集中させよう
  3. 手放す
    自分を縛っている執着を捨てよう
  4. 自分を愛すること
    自分自身をTo-Doリストに加えよう
  5. ものの見方
    人生の試練に美点を見いだそう
  6. 行き詰まりから抜け出す
    変化を受け入れ、必要に応じて行動しよう
  7. モチベーション
    内なる原動力を生かして前進をつづけよう
  8. 人間関係
    自分にふさわしい愛に満ちたつながりを育もう
  9. 幸せを取り戻す
    自分を幸せにする人が実行していること

本書では、10年間のライフコーチングに基づいた「行動を習慣付ける考え方」を解説しています。

癒しの画像

本書では所々に、綺麗な画像と自己啓発を含めた文章が添えられたページがあります。

そのページが癒しの空間を与えてくれますので、探してみて下さい。
*上の画像はありません。

習慣|いつもそうありたいと思うことを毎日実践しよう

困難に向き合わない生活を続けることで必要以上に追い詰められ、長く苦む結果になった経験がある人はいるでしょう。

本当の自分を取り戻すには、毎日の行動を習慣化することです。

どんな小さな行動でも習慣化すれば、その習慣は大きな力となります。

毎日少しずつの習慣が、結果を生む

問題が起こると楽したくなりますよね。問題に対して「不安」や「恐怖」を感じてしまい、潜在的に回避しようと働く為です。

「今は時間が無いから後で」
「明日やろう」
「今日は疲れたから」
「今やることに意味を感じられない」など

色々な理由を付けて問題から回避しようとします。これが続いてしまうと、問題に取り組む気力は更に薄れてしまい、日数が過ぎていくだけです。

その結果、大きな問題となって手に負えない状況になってしまう場合もあるでしょう。

しかし、毎日少しずつでも問題に向き合い取り組んでいけば、いずれ問題を解決することができます。

そして「毎日行うことで解決できた」事実が、自信へと繋がっていくのです。

目標へのロードマップを作成する

辿り着きたい目標地点は人によってそれぞれあるでしょう。

「では、その目標へのロードマップは作成できているでしょうか?」と著者は問います。

目標地点が見えていないと前に進めませんし、進みたくても道が無ければ迷子になってしまいますよね。

また、ロードマップを作成していても、前に進まなければゴールには辿り着きません。

自分を変えるのは自分自身です。

目標に集中しすぎない

目標地点だけを見て道中を見ていないと、遠い場所への道のりに「不安」や「面倒」と言った感情が重くのしかかり、足が重くなってしまいます。

なので、目を向けるべきは道のり。つまり、毎日の習慣です。

目標がポジティブな変化をもたらすのではなく、毎日の習慣がポジティブな変化をもたらします。それが真実です。

引用元:さあ、本当の自分に戻り幸せになろう_P30

また本書では、著者も挫折を繰り返していることを明かしています。

新しい目標に挑戦しては挫折し、最悪の気分を味わいました。どれほど頑張っても目標を果たせず、強さも知性も自制心も足りないと、いつも自分たちを責めていました。
でも、問題は強さや知性、自制心が無いことではありません。効果のない方法で目標に集中していることが問題だったのです。

引用元:さあ、本当の自分に戻り幸せになろう_P30〜P31

習慣を身につける方法

「習慣が大切だ」と言っても、どうやって身につけたら良いのでしょう?

今変えたいことに意識を向けること」と著者は語っています。(本書P34)

物事の習慣化には、習慣化することのメリットと、習慣化を邪魔する要因に意識を向けていくことが必要です。

一度に沢山の習慣を取り入れないこと

あれもこれもと欲張ると、結局何ひとつ習慣化できず挫折してしまいます。

まずは1つの習慣を1ヶ月続けてみて、新たに増やしても平気と判断した時に、次の習慣へと進みましょう。

15分で終わる小さな習慣

小さな習慣から始め、継続していきましょう。

最初は15分で始めて「厳しい」と判断したら「5分」と減らし、それでも厳しいなら「3分」と短くしていく感じで始めていきます。

習慣を継続することが肝心なので、毎日でも苦にならない様に行動していくことが大切です。

新たな環境を受け入れる

新たな習慣を始めることは、新たな環境に変化することを意味します。環境の変化にストレスを感じてしまうこともあるでしょう。

しかし、その変化を受け入れることが、目標への大きな一歩になります。

習慣化には時間が必要

何事も「すぐに結果を知りたい」と求めてしまうものです。ですが、物事の習慣化には時間が必要になります。

本書では「新しい習慣が生活の1部になるのに60日は必要」と言うほど、簡単ではありません。

逆に言えば、60日継続すれば目標地点に大きく近づいたと言えるでしょう。

習慣の継続で「自分でもできる」と信頼を取り戻すことが不可欠になります。

休息の時間を設ける

私達は日々活動していますよね。人によっては時間を効率的に使おうと、敢えて過密スケジュールを組んでいる人もいるでしょう。

忙しい1日の中でも、休息の時間は必要と本書では語っています。

何も無い時間を作ることで、物事や目標について自然に「空想する時間」ができるからです。

一番大切なのは、まずシンプルに、休息する時間を自分に与えることです。

引用元:さあ、本当の自分に戻り幸せになろう_P53

リラックスした状態で空想することで、新しいアイデアや目標へのヒントが生まれるかもしれません。

今日1日で起きた「よいこと」を見つけよう

目標への道のりが順調に進んでいる時は、精神的にもポジティブになります。ですが、道のりは平坦なものでは無く、時にはネガティブな思考に包まれてしまう時もあるでしょう。

そのまま挫折してしまうかもしれません。

そんな時はどう乗り越えるのかと言うと、本書にはこう書かれています。

一日を振り返って、今日起きた「よいこと」を1つ見つけて下さい。ささいなことでかまいません。それを習慣にするのです。

引用元:さあ、本当の自分に戻り幸せになろう_P55

ネガティブ思考で支配されている時こそ、いかにポジティブ思考へと切り替えるかが重要です。

まとめ:この本を読み終えたら

300ページ以上の内容から沢山のことが学べます。この本が教えてくれる方法は、至ってシンプルです。

明確な目標を定め、それを達成する為に必要な毎日の習慣を始めていきましょう。

しかし、これまでの生活を変えることは簡単ではありません。

そんな時は、この本を再び開き、進むべき軌道を修正していきましょう。

ネガティブ思考に包まれ元気の無い人に、ぜひおすすめしたい本です。