・ユニバーサルコントロールの設定方法は?
・上手く設定できないんだけど?
本記事は、ご覧の疑問に向けた内容です。
こんにちは。YAITAです。
いよいよユニバーサルコントロールを含めたアップデート(macOS Monterey ver12.3・iPadOS 15.4)が配信されました。
楽しみにしていた人は多いでしょう。ユニバーサルコントロールとは、1組のマウスとキーボードで最大3つのMacとiPadをコントロールできる有難い機能です。
MacとiPadを両方持っている人は是非とも知っておきたい内容で、私も早速設定しました。
ただ、今回実装されたのは「ベータ版」です。ユニバーサルコントロールは便利なものの、ベータ版だけあってまだまだ本実装には遠いのかな?と感じました。
接続できなかったり、再起動が必要だったりと不安定だからです。
今回は、ユニバーサルコントロールの設定と接続できない時の対処法(私なりの)について書いていきます。
我が家の環境は下記の通りです。
MacBook Air(2020)
iPad Air(第4世代)
iPad(第5世代)
Magic Mouse2
Magic Keyboard
MacとiPadをユニバーサルコントロールする設定手順

我が家では、Macbook Air(2020)とiPad Air(第4世代)の2台を1組のキーボードとマウスで操作します。
前提として、ユニバーサルコントロールに対応したデバイスが必要です。
ユニバーサルコントロールに対応した機種
対応機種は以下の通りです。
Mac | iMac | ・2017年以降のモデル ・5K Retina 27-inch Late 2015 |
iMac Pro | 2017年 | |
Mac mini | 2018年以降のモデル | |
Mac Pro | 2019年 | |
Mac Book | 2016年以降のモデル | |
Mac Book Pro | 2016年以降のモデル | |
Mac Book Air | 2018年以降のモデル | |
iPad | iPad | 第6世代以降のモデル |
iPad Pro | 全モデル | |
iPad mini | 第5世代以降のモデル | |
iPad Air | 第3世代以降のモデル |
iPad(第5世代)はギリギリアウトでした…。我が家では2台だけしか対応していません。
対応したiPadの確認方法としては、設定(一般)の「AirPlay と Handoff」項目にある「カーソルとキーボード(ベータ版)」の有無です。

iPadOS 15.4のiPad Air(第4世代)には追加されていますが、iPadOS 15.4のiPad(第5世代)では追加されませんでした。また、Macbook側にもiPad(第5世代)は表示されません。
設定の手順
ユニバーサルコントロールの大まかな手順をまとめました。
- MacとiPadのアップデートを済ませる
- iPadの設定
- Macのユニバーサルコントロール設定
- ディスプレイを追加から「キーボードとマウスをリンク」部分のデバイスを選択
MacとiPadのアップデートを済ませる

まずMac・iPad共に配信されたOSをインストールしましょう。
- macOS Monterey ver12.3
- iPadOS 15.4
MacとiPad両方のアップデートを済ませておかないと接続できません。
iPad側の設定

上で触れていますが、iPadの設定(一般)にある「AirPlay と Handoff」項目にある「カーソルとキーボード(ベータ版)」にチェックが入っているか確認しましょう。
iPadOS 15.4で上記の項目が表示されていない場合、非対応のiPadかもしれません。私のiPad(第5世代)は非対応なので表示されませんでした。
チェックされていればiPad側は問題ありません。
また、BluetoothとWi-FiがONになっていること。ユニバーサルコントロールするデバイスが同じApple IDでサインインしていることも確認しておきましょう。
Macのユニバーサルコントロール設定

Macの「システム環境設定」から「ディスプレイ」の項目を開くと、下の方に「ユニバーサルコントロール…」が追加されています。
クリックすると3つのチェック項目があり、初期状態では1番上と下にチェックが無い状態です。1番上の項目にチェックを入れると残り2つが選択可能になります。
最後に「完了」をクリックして反映させましょう。
ディスプレイを追加から「キーボードとマウスをリンク」部分のデバイスを選択

ユニバーサルコントロールの接続が上手く行くと、「ディスプレイを追加」の部分に「キーボードとマウスをリンク」の項目と対応したデバイス(私の場合はiPad Air)が表示されますのでクリックしましょう。
すなわち、この項目が表示されないとユニバーサルコントロールになりません。
接続されるとSidecarと似た画面設定へと進みます。

画面の配置を設定し、ユニバーサルコントロールの設定が完了です。
ユニバーサルコントロールが設定できない・接続されない

ユニバーサルコントロール中は、Macの画面上部に専用のアイコンが表示されます。iPad側には特に何も表示されません。
設定しても接続が上手くいかず、ユニバーサルコントロール状態にできない場合もあるでしょう。
上でも触れていますが、今回配信されたユニバーサルコントロールは「ベータ版」で、まだ万全の状態ではないようです。私も接続が安定せず再接続できない時がありました。
改善方法は、Mac側を起動した状態(ユニバーサルコントロールを設定済み)で、iPadを再起動です。
改善と言っても一時的なもので、機嫌が悪いと接続が切れる度に再起動が必要になります。
- Mac:ディスプレイ設定を表示しておく
- iPad:電源を落とし再起動
- iPad:iPadのホームロック解除
- Mac:「ディスプレイを追加」の表示を確認する
- Mac:「キーボードとマウスをリンク」が表示されればOK
また、それでも接続できない場合はMacとiPad共に電源を落とし、Macを先に起動して「1」からの手順を行えば接続できたのを確認しました。
Mac側のディスプレイ設定にある「ディスプレイを追加」の部分が表示されている状態でiPadの電源を落とすと、「ディスプレイを追加」が表示されなくなります。iPadを再起動と同時に「ディスプレイを追加」が表示されユニバーサルコントロールの接続を確認しました。
「「ディスプレイを追加」がリセットされないと再接続できないのかな?」と思い、今度はiPadを起動した状態でMacを再起動。
すると、「ディスプレイを追加」は表示されたものの、ミラーリング接続しか表示されませんでした。
なので、iPad側を再起動すると良さそうです。
ただ、今日だけでMacBookとiPadを何度も再起動させましたが、確定で改善されるとは限りません。また、対応したデバイスであることが前提な点にも注意しましょう。
ユニバーサルコントロールを使ってみた感想

ユニバーサルコントロールは、1組のマウスとキーボードで最大3台までのMacとiPadをコントロールできる機能です。
私の場合、メインの作業をiPad Airで行い、サブにMacBook。キーボードとマウスはiPad Airに接続されています。
例えば、MacBookのキーボードとトラックパッドを使ってiPadを操作できますし、逆も可能。メインのキーボードとマウスを手元に置いておくだけで、複数のデバイスを手軽に扱えます。
これまでMacBookを使う時には、SidecarかMacBookのキーボードとトラックパッドを使って直接入力していました。今回のアップデートによって、iPad Airに接続しているキーボードとマウスで2台をコントロール可能になり、とても便利です。
MacBook用にマウスを購入しようか迷っていたのもあって、この機能は本当に助かります。
ただ、私の環境(というか私の設定がオカシイ)だけかもしれませんが、まだベータ版だけあって不安定な印象を受けました。
状態を維持できない
ユニバーサルコントロールの接続が安定せず、一度接続を切ると再接続できない場面が多々あります。再接続するにも、Mac側の接続項目(キーボードとマウスをリンク)が表示されず立ち往生。
なので、状態を維持したければ2台とも起動し続けなければダメな状態です。試しにiPadを一度スリープ状態にしたら、次回起動時には自動で接続する設定にしていても、エラーが発生し再接続されませんでした。
もちろん、接続が上手く維持できている時もあります。2台をスリープ状態から別々に起動しても、自動で接続されるのを確認しました。
デバイス間のドラッグ&ドロップが未実装?
Appleの公式では、iPad上のデータをドラッグ&ドロップでMacに移動している映像が公開されていました。
ですがベータ版では、まだ未実装の様(?)です。
メイン作業でiPadアプリのGoodNotes5を使用するのですが、Macにある画像をドラッグ&ドロップでiPad AirのGoodNotes5に移動させようとしても、デバイス間を超えられませんでした。
しかし、できることもあります。
例えば、Mac側のブラウザで表示しているサイトの文章をコピーし、iPad側のGoogleドキュメントに添付できるのを確認。iPad側の画像データを、Mac側にドラッグ&ドロップできるのを確認しました。
1組のマウスとキーボードで複数のデバイスをコントロールできるのは本当に便利です。現在はベータ版ですが、正式の配信が待ち遠しいですね。
Sidecarとの違い
Sidecarとは、メイン画面のサブモニター化、またはミラーリングさせる機能です。画面が2画面になるので、メインモニターで作業しつつ、サブモニターでブラウザを開くなども可能になります。デザインツールとして使う人にはiPadが液晶タブレットの役割になり便利です。
一方のユニバーサルコントロールは、最大3台の独立したデバイスを1組のキーボードとマウスで操作する機能です。対応したアプリによってはデバイス間の移動もドラッグ&ドロップで行えるようで、Sidecarとは異なるものの作業効率化が期待できます。
話は変わりますが、iPadにMagic Mouseを接続している場合、右クリックの設定をiPad上で行わないとMacの画面で右クリックが反応しません。
設定(一般)から「トラックパッドとマウス」を選択し、「副ボタンのクリック」を設定しましょう。
まとめ
macOS Monterey ver12.3・iPadOS 15.4のアップデートによって、ユニバーサルコントロールがついに実装されました。
- MacとiPadのアップデートを済ませる
- iPadの設定
- Macのユニバーサルコントロール設定
- ディスプレイを追加から「キーボードとマウスをリンク」部分のデバイスを選択
ですが今回実装されたのは「ベータ版」で、本実装ではありません。それでも1組のキーボードとマウスだけで操作できるのは便利すぎる機能です。
本実装を楽しみに待ち続けたいと思います。
以上「ユニバーサルコントロールの設定と接続できない時の対処法(私なりの)」についてでした。