【オススメ!】手放す練習 ムダに消耗しない取捨選択|ミニマリスト入門書

ミニマリストしぶさんの「手放す練習」ってどんなことが書かれてるの?ざっくりと知りたい。

本記事はご覧の疑問に対応した内容です。

こんにちは。YAITAです。

2022の12月に体調を崩して入院中、ミニマリストしぶさんの著書「手放す練習 ムダに消耗しない取捨選択」を読み、人生観や今後の生活に大きく影響を与えました。

以降、ミニマリストの思想や生活、所有するアイテムにも興味を持ち出し、実際にミニマリズム生活を始めているミニマリスト初心者です。

と言っても、不要なモノを選び捨てている段階です。まだまだ部屋はモノで散乱しており、今後徐々に部屋や生活が改善していく過程をお見せできればと考えています。

本書を読むことで、あなたの今後を大きく左右するかもしれません。今の生活に悩みや不安を抱えている人には、是非オススメしたい1冊です。

今回は「手放す練習-ムダに消耗しない取捨選択-(著者ミニマリストしぶ)」について書いていきます。

手放す練習 ムダに消耗しない取捨選択をオススメする人

私はKindleで本書を読んでいます。

本書は、著者の実体験をもとに、誰にでも分かりやすく、根拠も含めてミニマリズムを解説した“ミニマリスト入門書”です。

下記の悩みや不安を持っている人に本書をオススメします。

  • 日々やることが多く疲れている人
  • やりたいことが分からない人
  • やりたいことがありすぎて、時間やお金が足りない人
  • ミニマリストに興味や関心・憧れる人
  • 今の生活を根本から変えたい人

下記の一説を引用し、ご紹介します。

「モノを手放すことで人生に“余白”をデザインする」ことを提案する。

引用元:手放す練習 ムダに消耗しない取捨選択 15P

モノとは、あなた自身が生活する上で必要な衣類やスマホ・PCはもちろん、家にある家具や家電、使わないけど、とりあえず置いてあるモノなどなど。すなわち、あなた自身の周辺にある“物”です。

生活に必要なモノを選び、所有することでコストやプレッシャー、ストレスになってしまうモノは手放し、生活や時間に“余白”を作りましょう。余白が生まれることで本当の自分と向き合え、本当にやりたいことが明白になるからです。

そして、できるだけ早くに「自分が本当にやりたいことをデザイン」し、弊害になるモノは手放しましょう。身軽になれば、行動も起こしやすくなります。

「モノを捨てろと言われても、何から捨てるべきか、どこまで捨てればいいのか分からない…」
「モノを捨てたら生活が変わるという理屈が分からない…」と感じる人はいるかもしれません。

ですがご安心下さい。捨て方の方法や増やし方もしっかり解説しています。

本書を読めば、著者であるしぶさんの思想やミニマリストの魅力、人気の理由を理解できるでしょう。

手放す練習 ムダに消耗しない取捨選択の詳細

「手放す練習 ムダに消耗しない取捨選択」は、2022年3月10日に株式会社KADOKAWAより発行されています。電子書籍の発行日も同日です。

発行日2022年3月10日
発行者青柳 昌行
発行株式会社KADOKAWA
著者ミニマリスト しぶ

なお、電子書籍版はKindle Unlimited会員なら無料で読めます。私は会員だったこともあり、無料で読めました。月額費や読める本に制限はあるものの、試し読みや沢山の本をいつでも読みたい人にオススメです。

著者:ミニマリスト しぶ

1995年の福岡県生まれ。2017年に開設した個人ブログ「ミニマリストしぶのブログ」は、わずか1年で月間100万PVを超える人気ブログに。

2018年には「Minimal Arts 株式会社」の代表取締役。自身が監修したアパレルブランド「less is_JP」も人気のプロダクトです。

本書には、しぶさんの家庭事情からミニマリズムに目覚めるきっかけなど、赤裸々に書かれています。壮絶な人生を送られており、読んでいて辛くなるほどです。

そして「モノは無い方が快適だ」と気づき確信した時、“ミニマリストしぶ”の道が開け、人生が変わっていきます。

しぶさんの思想や生活ぶりに、強いリスペクトと憧れを持ちました。入院中はずっと本書を読み込み、退院した今は「生活を見直そう」と少しずつ改善中です。

そもそもミニマリストとは

ミニマリストは“ミニマリズム(必要最小限)で生活する人”をイメージする人は多いでしょう。ミニマリストの語源は「芸術家」だったと本書では解説しています。

ミニマリストの間で愛されている標語「Less is more(より少ないことは、より豊かである)」は、近代建設の3大巨匠の1人であるミース・ファン・デル・ローエが提唱した言葉だ。

引用元:手放す練習 ムダに消耗しない取捨選択 31P 32P

見せたいモノを主張するため、それ以外の部分を削ぎ落とし、自然と目がいくように仕向けるデザイン。いわゆる“強調”です。

ミニマリストの定義

本書に「ミニマリストの定義に意味はない」とあります。生活スタイルは人それぞれで、必要なモノへの価値観や思想が異なるからです。

例えば、モノに拘りはないミニマリストがいる一方で、ブランドに強い拘りを持つミニマリストはいます。快適さや機能を優先し、“必要だと確信したモノには高額でも購入する“といった思想です。

他に、シンプルなデザインに拘るミニマリスト。仕事効率化のため、作業環境を最小限にするミニマリストなどなと。

そのため、本書では「大事なことを強調するために“あえて”少なくする人」をミニマリストとしています。

本書解説によれば、かのスティーブ・ジョブズは、いつも同じ服装で生活していました。毎日洗濯していたのではなく、同じ服を複数所持していたんです。仕事に専念するため“服装を選び悩む時間”を削ぎ落としたというミニマリズム的思想と言えます。iPhoneもシンプルですよね。

手放す練習 ムダに消耗しない取捨選択

本書を開くと、しぶさんのミニマリストな生活や愛用アイテム、生活スタイルを画像で紹介した次の見開きに、そっと下記の一説が記されています。

僕の人生は手放すことから始まった

引用元:手放す練習 ムダに消耗しない取捨選択 11P

本書は序章・終章に加え、7つの章で構成され、ミニマリストの語源からミニマリストへのきっかけ、魅力や根拠など分かりやすく解説したミニマリスト入門書です。

個人的には、要約でザックリ知るよりも、本書をじっくり読んでほしい1冊です。

余白をデザインするとは

上述しましたが、著者は“人生に余白をデザインしよう“と提案しています。デザインの語源は「de(削る)sign(示す)」で”削ること”を意味する言葉であるとも言われると解説。

著者は、下記のように述べています。

生き方をデザインするとは「いちいち悩まないで済むよう、何をしないか決めること」になる

引用:手放す練習 ムダに消耗しない取捨選択 17P

本書ではiPhoneを例に、ムダなボタンを削り、直感的に操作できるシンプルなデザインは、多くの人に愛用されていると解説しています。事実、瞬く間に人気商品となりました。

ムダな部分を削ると尖って(特化して)いきます。あなたにとって「ムダだなぁ…」と思う部分を削ってみましょう。すると、ある方向へ尖っていくはず。

すなわち、尖った(特化した)部分こそが、あなた自身が好きなことであり、やりたいことと言えるのです。

ムダを削った分だけ“余白”が生まれるので、好きなことに活用しましょう。または、“自分の本当にやりたいこと”に気づける時間になり得ます。

気づけたのなら、行動するだけです。

生活スタイルのデザイン例

著者自身の生活デザインを一例として掲載しています。ココではザックリとご紹介。

  1. 移動は“徒歩”前提で暮らす
  2. 手ぶらを心がける
  3. 借金をしない
  4. 余暇を優先し、生活水準は上げない
  5. 高額だが便利な家電製品を活用している

ここで、掃除や洗濯などの家事は、高額な製品を購入してでも“快適さ”を優先している点に注目してみましょう。ミニマリストはモノを少なく持つ極度の節約家ではなく、自分がやりたいことのために、やらないこと(決めたこと)を徹底しているんです。

つまり、面倒で時間のかかる掃除や洗濯をデザインした結果となります。

例えば掃除のケース。外出時にお掃除ロボットをタイマーでセットしておけば、留守の間に自動で掃除してくれます。帰宅時には床が綺麗といった感じです。

ただし、お掃除ロボットは床にモノが散乱していたり、凹凸や障害物が多かったりという部屋では本領を発揮できません。一方、ムダを削った部屋の床はモノが少ないため、お掃除ロボットも働きやすいんです。

本書冒頭に掲載されているの著者のお部屋は1R。床に置かれているモノはソファー・テーブル・マットレス程度で、とてもシンプル。カラーにも統一感があり素敵です。

モノの所有とは“コスト”

“モノを持つ”ということは“モノに対するコスト”を払っているということです。

コストとは、“対価”はもちろん、モノを置く“場所”や、購入に悩む・購入する・持ち運ぶ・置く場所に悩む“時間”なども含みます。コストはまだあります。「モノを無くしたらどうしよう…」や「不具合が起きたり壊れたりしないかな…」という不安もコストです。

部屋や床にモノが散乱していたら、精神的にストレスになりますし、怪我の原因にもなりかねません。掃除の手間が増え、忙しい時は見ても後回しにしがちです。そもそもモノが少なければ部屋は散らかず、空間は広くなり、解放感を得られます。

本書冒頭に掲載されているの著者のお部屋は1R。床に置かれているモノはソファー・テーブル・マットレス程度で、とてもシンプル。カラーにも統一感があり素敵なお部屋です。

モノを減らすことで得られる5つのメリット

「モノを減らすだけで生活が変わる…?そんなことないでしょ」と疑心暗鬼に感じる人は多いでしょう。著者は実体験をもとに、5つの根拠を提示しています。ココではザックリとご紹介。

  1. モノを見極められることで支出が減り節約になる
  2. モノを買う時間や労働が減るので時間が増える
  3. モノが少なければ空間の縛りから解放される
  4. モノで重い鞄を持たなければ体や脳も疲れなくなる
  5. モノへの心配や執着から解放され心に余裕が生まれる

必要なモノと不要なモノを見極めることで、ムダな支出が減ります。生活水準を下げれば毎月の維持費や光熱費は安くなり、労働時間を減らし自由な時間の確保が可能です。

たとえ狭い部屋でも、モノが少ないことで空間を広く使え解放的になり、必要最低限のモノを持ち歩けばフットワークは軽くなります。

そして、モノがあることで不安やプレッシャーに悩まされることがなくなり、心に余裕が生まれるのです。

モノの所有は悪いわけではない

著者は1人生活をきっかけにミニマリストに目覚めますが、以前は“モノを所有する人だった”と述べています。所有したい人の気持ちも理解でき、本書はモノを持つ人達を否定しているワケではありません。

一方で、必要以上の所有は、失った時や失うかもという不安材料になりうるとも述べています。

モノの購入には当然ながらお金が必要です。理想の生活水準を満たすため、他人と比較し、「まだまだ足りない」と働きすぎては、いずれ体調を崩しかねないのです。

本書をきっかけに、生活水準を見直した人はいるでしょう。

モノを減らせば幸せになれる理由

著者は、モノが少ない幸せの理由を、“旅の身軽さ“で例えています。

旅においては身軽さが行動力の源であり、「少ない荷物でありながら、必要なものはすべて持っている」のが旅上手であるということ。数を多く増やすばかりが能じゃないのだ。だから、モノを減らすだけでいい。

引用元:手放す練習 ムダに消耗しない取捨選択 32P

なくては困る必需品だけに絞り、便利だけと無くても問題ない等のモノは置いていく。必需品は便利、かつコンパクトで、品質が良いモノほど身軽に過ごせます。

どこまで減らすのかの指標

「選択のパラドックス」という言葉をご存知でしょうか?人は選択肢が多くなるほど、不幸に感じやすくなってしまう心理のことです。

そこで本書では、選択のパラドックスを解決する方法も詳しく解説しています。

詳しくは、本書をお読み下さい。

お伝えしたのは“ほとんど序章部分“

私の作業環境です。iPad Proのみ(Magic Mouseつき)で作業しています。

これまで本書についてご紹介しましたが、ほとんど序章部分に過ぎません。本書にはミニマリストの魅力や思想、しぶさんの魅力がたっぷりと詰めこまれています。

他にもお伝えしたい部分は沢山あるんです。ですが、本当にオススメしたい本なので、ぜひ実際に読んで欲しい1冊と断言します。

私自身ミニマリストの思想に感銘を受け、実際に愛用してたMac Book AirやiPad Airを手放しました。おかげでユニバーサルコントロールはできない環境になりましたが、iPad Proのステージマネージャーで十分対応できています。

当ブログで、ミニマリストしぶさんの魅力が少しでも伝えられたなら幸いです。

冒頭でも触れましたが、電子書籍版はKindle Unlimited会員なら無料で読めます。月額費や読める本に制限はあるものの、試し読みや沢山の本をいつでも読みたい人にオススメです。

今回は以上になります。