ミニマリストとは?|ミニマリズム生活を1ヶ月体験してみた感想

ミニマリストとは具体的に何を意味するんだろう?少し興味あるけど、何からすれば良いのか分からないから、参考になる情報が欲しい。

本記事はご覧の疑問に対応した内容です。

こんにちは。YAITAです。

2022の12月に体調を崩して入院中、ミニマリストしぶさんの著書「手放す練習 ムダに消耗しない取捨選択」を読み、人生観に大きな影響を与えました。

本書に書かれていたことは、実際に試せそうなことばかり。なので、自分も退院したらやってみようと考えたんです。

以降、ミニマリストの思想や生活、所有するアイテムにも興味を持ち出しました。そして本書を参考に、ミニマリズム生活を始めているミニマリスト初心者です。本書は私にとって人生の教科書となっています。

と言っても、不要なモノを選び捨てている段階です。まだまだ部屋はモノで散乱しており、今後徐々に部屋や生活が改善していく過程をお見せできればと考えています。

今回は「ミニマリストとは」について書いていきます。

「ミニマリストに興味を持ってるけど、なんだか勇気が無い…」という人へ、少しでも参考になれば幸いです。

ミニマリストとは?

元々は“芸術家”を表す言葉だったとか。

ミニマリストとは、“必要最小限のモノで暮らす人達”を表す言葉として使われています。とはいえ、ミニマリストに明確な線引きはありません。ミニマリズム(最小限主義)の考えや意義、必要なモノや価値観は人それぞれ異なるからです。

冒頭でご紹介した「手放す練習 ムダに消耗しない取捨選択」の著者ミニマリストしぶさんも、「ミニマリストを明確に定義する意味はない」と本書で解説しています。

また、一節をご紹介します。

ミニマリズムは「物量・手間の少なさ・美観」といった複数の視点があり、何を優先するかは人それぞれだ。

出典:手放す練習 ムダに消耗しない取捨選択 35P

例えば、私にとってiPadは必需品です。仕事や画像の編集、ブログ更新や調べ物、他にも読書やゲームなどなど、iPadだけで全て賄えます。

私が仕事で使うアイテム達。当ブログもiPadで書いています。

一方で、「iPadは必要ないし高い」「それならMacBookでいいじゃん」と言う人もいるでしょう。

つまり、モノへの価値観や趣向、美的感覚を含めたセンスは人によって異なり、理想のデザインイメージは本人次第。したがって、色々なミニマリストが居て当然であり、しぶさんが仰るように“定義することに意味は無い“のです。

ミニマリストの本質は“強調”

“必要最小限のモノで生活している人達”と上述しました。私自身、本書を読むまではそういう認識でした。ですが、ミニマリストの本質は全く異なり、自分が本当に必要なことを強調させるために、迷いやストレスとなる部分を削っているのです。

本書の一説をご紹介します。

ミニマリズムの本質は「引き算」や「モノを減らすこと」それ自体ではなく、少なく絞る過程で迷いをなくし、自分にとって大事なモノを「強調」すること。「減らすこと」「捨てること」が目的ではないのと同じように、「増やさないこと」「買わないこと」に固執するのもまた本末転倒だ。

出典:手放す練習 ムダに消耗しない取捨選択 159P

モノを徹底的に捨て、モノを買わない人達ではありません。自分にとって必要なことを優先させるがために、必要なモノだけを選んでいるんです。

すなわち、“自分のやりたいことを優先するため、ストレスやムダになる部分を徹底的に無くすことで解決(強調)した人達”と私は解釈しています。

ミニマリストに憧れた理由とは

理由は実にシンプルで、“理想の生活がミニマリストにあったから“です。

  1. 部屋にモノが少なければ掃除しやすい
  2. モノが少ないので整理整頓や管理が楽
  3. 綺麗な状態を保ちやすい・散らかりにくい
  4. 空間に余裕ができるので気分が上がる
  5. 必要な数を知ることで不安から解消される
  6. 必要な数を把握できればムダな支出を抑えられる
  7. 身軽になるのでフットワークが軽くなる
  8. 自分と向き合える時間が増える
  9. 自分のやりたいことに集中できる
  10. 結果:生活が充実する

といった感じです。

上述したようにミニマリストは様々なので、これが正しいというワケではありません。

ミニマリスト生活の理想と現実

理由冒頭でご紹介している本を読むと分かりますが、しぶさんの部屋は、本当にモノが少ないです。自分にとって必要なモノの数や所有する目的・理由を全て把握し、管理しています。

一方、恥ずかしながら、我が家はモノで溢れています。“備えあれば憂いなし”と何でもストックしておく派だったからです。災害時用の備品含め、多めに所有しています。

しかし、何が何処に、どれだけあるのか?までは全く把握していません。

例えば、あまり使う機会がないモノを探すケース。「あれ?確かココに置いたはずなのに…」といくら探しても見つからず諦めて買い直したら、別の日に想定外の所から出てきた…といった経験はありませんか?

私には何度もあります。

また、いくつ所有しておけば大丈夫か?という明確な指標もありません。なので、セール品などを見ると「念の為に買っておくか」と、ついつい手を出してしまい出費が嵩みます。

こうして、数を正確に把握できず・管理できない状態のモノが増えていくんです。
※モノの所有を否定しているワケではありません。

不要なモノを捨てるマイルール

退院後、早速自分の不要なモノを整理する所から始めました。ただし、同居する妻(ストック派)を巻き込むのは良くないので、私個人が所有するモノのみです。

また、取捨選択の際、“1ヶ月間“あえて”使わずに生活し、不便に感じなかったモノは手放す”のマイルールを設けました。手放した後に「必要だった」と気がつくケースはあります。後悔しないためにも、じっくり検討する期間を確保したんです。

ミニマリスト生活1ヶ月で変化した生活スタイル

2023年1月17日〜2023年2月17日の1ヶ月間、これまでの生活を見直し、私なりのミニマリズムな生活を送ってみました。何をするにしても、“まずは体験しなければ納得できない拘り”があるからです。その結果…

  1. 食生活が変わった(チートデー含む)
  2. 体重が1ヶ月で約5kg減った(72kg〜67kg)
  3. 洋服が7割減った
  4. 空間の“余白”が増えた
  5. 仕事環境がiPad Proだけになった
  6. カバンを3つまで減らした
  7. 靴を4足まで減らした
  8. 毎日“歩く習慣”を作った(雨天時は休み)
  9. 自分だけの時間が増えた
  10. 「必要」「不要」の判断がしやすくなった

これらの結果に関しては、記事別に解説していている箇所があります。気になった人はミニマリストカテゴリよりご覧下さい。

ミニマリスト生活1ヶ月で感じたメリット

何よりもメリットに感じたのは「必要」「不要」の判断が圧倒的に楽になった点です。

例えば服の場合、服の枚数や状態を把握できていなかったため、セール品やお得な服を見つけると衝動買いしてしまう所がありました。ですが、必要な服の数や状態を把握できていることで、「お得だけど、今は必要な分持っているし、要らないな…」となるんです。

実際、何度も誘惑された服はありましたが、買わずに済んでいます。つまり、モノを管理できていれば、不安や心配からムダな支出を抑えられるんです。

正直言って、私自身も驚いています。

他には、空間の余白ができることで解放感を得られ、気持ちもスッキリです。特に服で溢れ返っていたクローゼットは、約3分の1が空きました。服の数や場所、状態も管理しやすく「今日着たい服が無い…」とクローゼットを探すストレスもありません。

また、医者から「運動しなさい」と言われていたことや、しぶさんが歩く前提で生活していることを参考に、歩く習慣を作りました。歩く際、聴覚過敏の私はノイズキャンセリングのイヤホンをして歩きます。

“あえて”無音にすることで、自分と向き合える時間を作れるからです。

歩くだけでも十分な運動になりますし、頭の中が整理されていくのでスッキリできます。“歩く習慣”はオススメです。

周囲を遮音することで、後方から近づく車や自転車の音が聞こえにくくなります。遮音の際は後方に注意しましょう。

作業環境も変化しました。

iPadとMacbookの2画面作業。モニターが多いのは何かと便利ですよね。

今はこんな感じになりました。

Macbookは手放し、iPadだけで作業しています。ステージマネージャーのおかげで、不便に感じていません。

最後に食生活。1日の基礎代謝量を把握し、基礎代謝量を下回らないように食事量を極力制限しました。そもそもは皮下脂肪低下を目的とした行動ですが、結果的に5kg(72kg〜67kg)痩せています。

ミニマリストでも減らしてはいけないモノ

ミニマリストは人によって様々とお伝えしてきました。しかし、共通して減らしてはいけないモノはあります。睡眠時間と生活必需品・災害時の避難グッズです。

睡眠は動物にとって重要な休息時間。俗にショートスリーパーと呼ばれる人もいますが、毎日6時間〜8時間の確保をオススメします。

私自身、納期に追われて睡眠時間を削る日や、介護に深夜でも起こされる日、不安で眠れない日が続いたことで、精神を壊し入院する結果になりました。

眠りの質を管理するのも、生活する上で欠かせません。

また、日本は世界トップクラスの災害大国です。地震や台風、近年ではゲリラ豪雨、河川の氾濫や土砂崩れによって甚大な被害になるニュースを毎年のように観ます。

いつ大災害が来るか分かりません。近年予想されている南海トラフ地震も、明日来ないとは誰にも保証できないんです。

「いつ災害が来ても大丈夫」と言い切れるだけの災害グッズ・非常食・飲料水の確保。避難場所やハザードマップの把握をオススメします。我が家はオール電化なのもあって、停電すると一大事です。そのため、発電機や簡易のソーラーパネルも準備しています。

まとめ

ミニマリストとは、“必要最小限のモノで生活する人”を表す言葉として世間に周知されています。ですが、ミニマリストに明確な線引きはありません。モノへの価値観や趣味趣向・目的やセンスは人それぞれだからです。

ご紹介している本書を読み、“自分のやりたいことを優先するため、ストレスやムダになる部分を徹底的に無くすことで解決(強調)した人達”と私自身は解釈しています。

何度も恐縮ですが、コレクターやモノが沢山ある部屋を否定するつもりは一切ありません。ミニマリズムの思想が偶然私に合っていただけです。

今後も、ミニマリストしぶさんの本を愛読しつつ、ミニマリスト生活は継続するつもりです。

今回は以上になります。