【ミニマリスト】「念の為」の感情がモノを手放せなくさせる

こんにちは、YAITAです。

聴覚過敏を抱え、ミニマリズムと禅の思想、iPadの3つを愛する40代ブロガーとして活動しています。

今回のテーマは「念の為」についてです。

「念の為」の感情がモノを手放せなくさせる

「万が一、使う機会があるかもしれないから、念の為に残しておこう…」

モノを失う恐怖、失敗したくない不安、手放すのが勿体無い感情など、色々な想いからモノを手放せない人は多くいます。

かく言う私も、その1人でした。ミニマリズムに出会う前は、“備えあれば憂いなし”を重んじるマキシマリストだったんです。

なので、モノを手放すことへに不安を感じる気持ちはよく分かっているつもりです。

あなたにとって大切なモノ・大好きなモノは手放すべきではありません。けれど、万が一に備え、念の為に1年以上持ち続けているモノは、ほぼ不要なモノです。

もしそれが、冠婚葬祭用の衣類なら必要でしょう。他にも、避難道具一式であれば持っておくべき(状態や賞味期限を確認した上で)です。

けれど、景色と一体化し、必要か不要かも分からないモノは、本当に必要なモノでしょうか。景色と一体化したそのモノは、あなたにどんな価値を与えてくれるでしょうか。

「誰か怪我した時にあると便利かも…」

と、カバンの中に常備しておいたバンドエイドは、一度も使われないままカバンの中に居座り続け、気がつけばボロボロになっていました。

「念の為にとっておこう…」

と所有しておいた数えきれない衣類は、結局袖を通すこともなく、クローゼットに山となって埋もれていました。中には傷み、着れない状態になった服もあります。

「万が一使うかもしれないし…」

と、取っておいたハサミは、我が家に7本もありました。どれも目的は同じハサミで、数えた時にバカバカしくなったのを今でも覚えています。

「念の為に作っておこう…」

と手に入れたポイントカードが財布を圧迫し、同じようなカードに埋もれ、どこにしまったのかすら分からなくなります。

必要なモノが、必要な時に、必要な分だけあれば十分です。

いつ使うか分からないモノは、そのチャンスが訪れる確率に賭けているようなもの。その確率は、どれくらい高いですか。

モノは時にあなたを疲れさせ、ストレスの原因にもなります。

「こんなに持っててもストレスだ」

ミニマリズムな生活を取り入れた私は、モノを手放し始めました。

思い出の品

モノを手放せられない理由の1つとして、“モノに対する思い出が詰まっているから”というのが挙げられます。

友人からのお土産、貰い物、他にも写真やアルバムなど、家においたまま捨てるに捨てれないモノってありますよね。

決して、思い出の品々は全て邪魔な存在であり、執着する気持ちがダメ!とは言っていません。けれど、モノに対する執着から、思い出が詰まった品々を手放せないんです。

思い出というのは、自身の内側に存在するものです。思い出の品を手に取り、当時の思い出にふけることはありますが、それも自身の内側で行うものです。

また、思い出の品に宿った想いから、忘れていた記憶を呼び覚ますこともあります。

個人的見解ではありますが、思い出の品を必要としてるのなら、まだ手放すべきではないでしょう。一方で、要らないモノなら手放せば良いと考えています。モノが邪魔なら、あなたにとってストレスとなるのですから。

今なら写真に撮ってデータとして残せますし、思い出を別の形に変える選択肢もあります。

寄附して別の人に使ってもらう選択肢だってあります。

データとして残したモノはスマホからいつでも見れますし、無くなることはありません。データがあるだけで気持ちは幾分か楽になります。

実際に、母がまだ元気な頃の写真をデータとして残しています。

実家整理の思い出

介護が必要になった母と暮らすため、新居を構えた私たち夫婦。

当時母が暮らしていたアパートから今の家に引越す際、実家の整理を私1人で行いました。3DKのアパートには、数えきれない母の私物と、私含む4人兄弟分の荷物で埋め尽くされていた状態。

さらに倉庫と化していた物置には、なぜこんなものが?と疑いたくなるモノで埋め尽くされていました。

例えば、誰が使ったのか分からないオマル。昭和初期のモノと思われるビデオカメラなどです。

どこから手をつけるべきかも分からず、何が必要か不要かも分からない、けれど退去期限は迫ってくる状態。とにかく新居に入るモノと母の私物を持ち込み、それ以外は処分しました。

この時マキシマリストだった私は、“念の為”新居へ運ぶ選択をしました。結局、母は施設に入居したため、持ち込んだモノのほとんどを手放すことになります。

思い出の品々を手放すのは簡単ではありません。けれど、後回しにすればするほど、大量のモノと向き合う結果が待っています。

念の為

「念の為」

たった3文字が、私たちの行動に大きく影響しています。

手放すことは簡単ではありません。けれど、手放すことで得られることもあるんです。ミニマリストは、自分だけの時間を取り戻せます。

本当にすべきこと、やりたかったこと、時間がなくてできなかったこと。

もしかすると、モノへの執着によってできなかったかもしれません。

周囲のモノを手に取り、じっくり観察し、自問してみてください。

「これは本当に必要なモノか?」と。

もし、要らないモノならば、手放した方がスッキリします。