ミニマリストのメリット|あなたが本当に欲しいモノとは

突然ですが、あなたにひとつ質問させて下さい。

「あなたが今、本当に欲しいモノとは何でしょうか?」

それはブランドの服やバッグ、アクセサリーでしょうか。または、PCやiPhoneなどのガジェットでしょうか。それとも、車や戸建て住宅。はたまた、密かに心を寄せる人かもしれません。本当に欲しいモノの答えは、人の数だけあると言っても良いでしょう。

ミニマリストに強い関心や共感、憧れをもち、実際に行動している私は、「本当に良かった」と実感しています。今回は、実体験を元に“ミニマリストのメリットと、あなたが本当に欲しいモノ”がテーマです。

こんにちは。 ミニマリスト初心者(2ヶ月目突入)のYAITAです。ライター兼ブロガーとして活動しています。騒音などの音に過敏反応してしまう症状“聴覚過敏”を抱え、作業の全てをiPadだけで行うiPad大好き40代オジサンです。

私は今、とても充実した毎日を送れています。それは、母が介護施設への入居が決まり、5年に及ぶ介護生活が終わったことで、自分の時間を得られたことが大きく影響しているでしょう。

ですが、ミニマリストの行動を始めて以降、より充実感を得られていると実感しています。

そもそもミニマリストとは何でしょうか。

それは、“本当に必要なモノを強調させるため、あえてモノを少なくする人”を表します。けれど、決まった定義は特にありません。ミニマリストそれぞれの趣味趣向が異なるからです。

ミニマリストのメリット|私なりの答え

他のミニマリストブログでも挙げられるように、ミニマリストのメリットは様々挙げられます。例えば、下記のメリットです。

  1. モノの管理ができるのでストレスを溜めにくい
  2. 空間を広く感じ、気分がスッキリする
  3. 節約に繋がり、お金が減りにくい
  4. モノが少ないので身軽になれる
  5. 本当に必要なモノだけに囲まれる幸福感
  6. モノが少ないので引越しが楽

これらのメリットは私も同意します。まだまだモノの取捨選択をしている最中で、浅学非才の身です。約2ヶ月、取捨選択を日々行ったことで服の数は減り、食生活やお金を管理でき、本当に必要なモノだけを手に入れてきました。

特に服やモノ、お金の節約に関しては、入院前と比べて圧倒的な変化を実感するほどです。

けれど、私がこれまで経験してきたことを総括し、あえて「ミニマリストのメリットとは?」と自問した場合、こう答えます。

「モノが無いことで“自分と向き合える時間を確保できること”こそ、ミニマリスト最大のメリットだ」と。

なぜかと言えば、自分の本音に気づき、本当に必要なことやモノを考え行動し実行することが、「今が充実している」と実感できるからという考えです。

これには、ある経験がきっかけとなっています。

ミニマリスト|本当の自分と向き合う時間

自分の本音に耳を傾け、自分のことを考える時間は大切ですし、優先すべきと考えます。周囲の状況に合わせて自分に無理をし、疲れている人は多いのではないでしょうか。それは、本当にやりたかったことでしょうか。

そう思わない人が増えているからこそ、障害の有無に関わらず「生きづらい」と感じている人が増えているのではないでしょうか。

本当の自分に向き合える時間は、他の誘惑が手元に無い。尚且つ、ひとりになれた時だけです。自分に向き合える時間が必要だからこそ、誘惑や邪魔になるモノを手放すべきではないかと考えます。

私は去年12月に入院中、1冊の本に出会いました。

本書には、ミニマリストしぶさんの過去も赤裸々に綴っています。裕福な生活が一変し貧困な生活に陥ったこと、罪に手を染めてしまったこと、独房に入った経験があることなど…。

強制的にデジタルデトックスをしぶさんは経験しています。

実は私も精神科病棟へ入院する初日、“コロナ感染予防のため”という名目で“閉鎖病棟”へ入りました。

閉鎖病棟とは独房のようなものです。違う点と言えば、近くにいるのが看護師さんであることや、飲み物(水かお茶)が欲しい時には出してくれる点でしょうか。ただし、外部との連絡手段は断たれ、布団と丸見えのトイレがあるだけの部屋にひとりで入り、外の景色は見れません。

つまり、私も強制的にデジタルデトックスを経験しています。

清々しいほど何もない部屋。天井には照明1つ、見えるのは壁とトイレ、監視カメラ、分厚い扉、鉄格子ごしの通路沿いにある窓は、分厚いカーテンで閉じられたままです。

今でも、倒れてから入院するまでの数日間、記憶が断片的にしかありません。“思い出せない”と表現すべきでしょうか。

ですが、閉鎖病棟での生活が、私には心地よい環境に思えました。自分自身に向き合う時間となったからです。気づいたことは、今後を考えている自分自身でした。

「これからどう生きていくべきか」

妻や母の状況は気になるものの、外部と連絡は取れません。なので、今の自分をどう変えていくべきか?をテーマに、自分に問いかける時間になっていました。

何もない部屋だったからこそ“自分の本音と向き合える時間”ができ、自分のやりたいことに気づけたんです。

「何もない部屋って意外と快適だ」

自分自身と向き合えたことに喜びを感じていたのを、今でも覚えています。閉鎖病棟から一般病棟へと移った数日後、ミニマリストしぶさんの本に出会いました。

閉鎖病棟で感じた“何もない部屋は快適だ”という感情は、私にとって間違いではなかったと実感できたんです。

ミニマリスト|あなたが想う理想の生活とは

未来のために準備するのはもちろん大切です。けれど、今の生活を楽しむことも大切ではないでしょうか。

理想の暮らしは人それぞれ異なりますが、理想までのプロセスも楽しめなくては、毎日が疲れるだけではと考えます。

ミニマリズムに目覚める以前、“裕福”な老後生活、“備えあれば憂いなし”を目指し、色々とモノをストックしておく生活を送っていました。インフレが影響して物の価値が上がっていく現在。加えて、いつ大災害が起きてもおかしくない災害大国。それが日本です。

避難バッグや非常食の備蓄、停電時の対策等も準備してきました。おかげで家はモノで溢れています。

そんな中でも、私は心のどこかで“裕福”を理想としていました。高級ブランドの服に袖を通し、豪邸を建て、高級車に乗り、毎日を贅沢に過ごしたい。そんな願望じみた欲がどこかにあったんです。

そのため、上司に「帰りなさい」言われるまで働き続けた時期がありました。誰よりも長く働くことが結果に繋がる解決策だと信じていたからです。

少し前、“FIRE”というワードが人気でしたよね。逆に“FIRE卒業”というワードも目にします。

経済は世界中で働く人達によって動き、成り立ちます。高級な服や豪邸、車を所有しようとすれば、相当するお金と、お金を稼ぐため時間が必要となるのは当然です。

モノを所有することは対価を支払い、維持管理していく必要があります。維持コストが高いほど資金面に影響を与え、自分の本当にやりたい時間を奪っていくのでは?と気づきました。

「自分が本当にやりたいこと」
「自分が本当に欲しいモノ」

注視すべきなのは、解決策ではなく問題です。

閉鎖病棟で自問自答した際、自分が本当に欲しかったモノは、高級な服や豪邸、高級車、贅沢な暮らしではありませんでした。そして後日、上でご紹介した本を読み、気づきから確信へと変わります。

お金を稼ぐための生活を送るより、お金の敷居を下げて生活した方が圧倒的に楽で簡単であり、自分自身と向き合える時間を作れます。そして、本当に欲しかったモノに気づけるんです。

ミニマリスト|本当に欲しかったモノとは

David YuによるPixabayからの画像

私が本当に欲しかったモノは“ひとりになれる時間”。なぜかと言えば、自分に向き合って自身の本音に耳を傾け、考えて行動し、経験したことをブログに書いていきたいからです。

「自分の好きなことに、全力で集中できる時間が欲しかった」とも表現できます。

私にとってブログとは、“自身の経験から得た情報を発信(アップデート)し、生産する手段。また、情報を共有する場所であり、自身に気づく場所でもある”と考えます。更新が止まっては、生産工場がストップすると同じです。

要するに、私は生活するため・好きなことを仕事にするためにブログを書いています。

とはいえ、生産を続けるにはブログを書く時間が必要でした。4〜5時間ほどかけて、私は1つのブログを書き上げます。推敲を含めれば、時間はもっと長くなるでしょう。

私はもう40代のオジサンです。10代〜20代といった若々しい人達の倍以上を生きてきました。けれど、これといったスキルもなければセンスもない。経験が浅いものばかりの残念なオジサンです。全ては因果応報。これまで自身が行ってきた行動は、やがて自分へと返ってきます。

私には、まだまだ伝えたいこと・学びたいことが沢山あり、時間が全く足りません。やっと手に入れた“ひとりになれる時間”。それを誰にも邪魔されたくなければ、干渉されたくもないんです。

「ミニマリストと関係なくね?」

ここまでお伝えした内容と、ミニマリストの関係に疑問を感じるかもしれません。ですが、ミニマリストの思想は大きく影響しています。

ひとりの時間を邪魔するモノは人に限らず、家にあるモノや空間、目に入るモノも含まれるからです。

すなわち、部屋にある不要なモノが私にとってストレス(邪魔になる)と気づけたおかげで、今の充実した時間を得られています。

ミニマリストの思想が私に合っていると、自身が気づけたおかげなんです。

ミニマリストの本質は強調すること

ミニマリズムの本質とは、強調させること。
そのために、ムダとなる部分を削る。

退院以降、モノの取捨選択を含め、まず“しないこと”を決めた私は行動を実行しています。

  1. 服装選びをしない(私服の制服化)
  2. ストレスを溜め込まない(ストレスフリー)
  3. 運転をしない(車を売却し徒歩生活)
  4. 交友関係を築かない(ひとりを優先する)
  5. 時間泥棒になることはしない

ミニマリスト|理想の未来含め今も楽しむこと

ReinhardiによるPixabayからの画像

今一度、あなたに質問させて下さい。

「あなたが今、本当に欲しいモノとは何でしょうか?」

今の生活に、どこか不満や不安があるとすれば、何か問題を抱えているはずです。それは経済的な問題であったり、ご家庭の事情であったりと、問題の種類や大きさは人それぞれ異なるでしょう。

自分の生き方を変えるきっかけ、もっと楽な選択肢、理想な生活への渇望。それとも、人生の転機を切望しているのかもしれません。

だからあなたは、ミニマリストという新しい世界に“気づき”を求めているのではないでしょうか。

それならば、まず自分自身の本当の声に耳を傾けるべき時です。ひとりの時間を強引にでも作り、自分自身と向き合う。禅のようなマインドフルネスの時間が必要と言えます。

あなたという人生は、一度きりしかありません。異世界へ転生し、姿が変わることも、女神から加護を得ることも、世界を救う戦士になることも、残念ながらありません。

あなたが今、心から楽しいと思える生活を送ってこそ、理想的な未来への道も明るく照らされるものです。

私はミニマリストの思想に出会い、とても共感し、行動を起こし2ヶ月以上が経過しました。生活をゼロベースから見直し、実行したことで今が楽しいと思える生活を得ています。

その生活は、他人から見れば、楽しそうな暮らしとは言えないかもしれません。

「ブログを書き続けるだけの生活って何が楽しいの?」

と疑問に感じる人もいるでしょう。

ですが、私は今、本当にやりたかった生活が送れています。もちろん、裕福な生活とは言えません。けれど、毎日がとても楽しく、充実していると断言できます。本当に欲しかったモノを手にいれられたからです。

理想の未来を含め、今を楽しむために何をするべきか。

毎日遅くまで働くことが大切ではなく、毎日を楽しく生活することに目を向けて行動してこそ、毎日を楽しめるのではないでしょうか。

生きていくためにお金は必要です。ですが、豪邸や高級車、優雅な生活の対価を払うために、大切な時間が奪われていきます。

もちろん、上で述べた優雅な生活を送られている人達は沢山いるでしょう。理想な生活を送れているのなら、それに越したことはありません。むしろ素晴らしいことです。

あなたの本当にやりたいことは、あなた自身が1番よく分かっているはず。けれど、周囲の環境や状況によって、自分の思い通りに動けないという人も沢山いるでしょう。

だから「生きづらい」と感じる人が増えていると、私個人は考えています。あなた自身の本音に気づき、あなた自身が論理的に考え問題に気づくことです。もちろん、周囲に助けを求めても構いません。

ミニマリストの本質は、“強調”させるためにムダな部分を削ること。

あなたにとってムダだと感じるモノは、物理的なモノに限らず、手放してみることをおすすめします。上述したメリットと同時に、あなただけの貴重な時間を得られるはずです。

あなた自身の本音に向き合い、考え、気づける時間を作れること。それがミニマリスト最大のメリットだと私は考えます。

今回は以上です。