【ミニマリスト】ひとりの時間が必要な理由|「人が一歩前に進む瞬間はいつも孤独だ」の言葉が好き

勉強をするのも、作業をするのも、人が一歩前に進む瞬間というのは、いつも孤独だ。孤独を楽しめない人間が、自分1人はもちろん、誰かを満たすことはできない。

出典:手放す練習 ムダに消耗しない取捨選択

ミニマリストしぶさんが本書で伝えてくれている、私の大好きな一節をご紹介しました。なぜ、この一節を冒頭にご紹介したのか。

忙しく毎日を過ごす20代〜40代にとって、“あえての孤独を楽しむ時間は必要だ”とお伝えしたいからです。あえての孤独は自分と向き合える貴重な時間となり、心のリストア(再構築)に繋がります。

興味のない人は、どうぞページを閉じて下さい。

こんにちは。 ミニマリストYAITAです。ライター兼ブロガーとして活動しています。音に過敏反応してしまう“聴覚過敏”を抱え、作業の全てをiPadだけで行う40代オジサンです。

2022年12月、私のミニマリスト人生は、入院中のベッドで偶然読んだ1冊の本から始まりました。

ミニマリストとしては浅学非才の身で、現在は個人的なモノ全67種類を管理しています。
*個人のモノに限定しており、生活で必要なモノ(包丁やタオルなど)は除外

“ミニマリスト40代男性の持ち物”をテーマに(67種を紹介)した記事があります。

これからお伝えすることは、あくまで私の持論です。したがって、ミニマリスト全員が私と同じ主張をするとは限りません。なぜなら、ミニマリスト達の趣味趣向・拘りはそれぞれ異なるからです。

ひとり(孤独)の時間が必要な理由|あなたの本音を聞く時間

ミニマリスト最大のメリットは、“モノが少ないことで自分と向き合える時間を確保できることだ”と考えています。自身の本音と向き合いえる時間こそ、あなたの生き方や心のリストア(再構築)に気づける貴重な時間となるからです。

“人間にとって、ひとり(孤独)の時間は必要だ”というのが持論です。なぜなら、誰にも邪魔や干渉もされず、あなただけの自由な時間を得られるから。あなただけの自由な時間をどう使うかは、もちろん自由です。

けれど、あなた自身が本当にやりたいことや、できてこなかったこと、理想としている未来が誰にでもあるでしょう。

「このままで本当にいいのか…?今が理想か…?」

自身と真剣に向き合えるのは、あなただけの自由な時間。すなわち、ひとり(孤独)の時間です。

しかしながら、生活の周辺にある様々な誘惑や事情があなたを邪魔するでしょう。SNSやゲーム然り、家庭の事情然り、孤独の時間を求めても得られない人はいます。去年までの私がそうでした。

だからこそ、ミニマリストはモノを少なくするんです。本当に必要なモノを強調させ、自身と向き合える空間を創りだすために。

あなたの生き方や未来を決めるのは、今この瞬間を生きているあなたです。“今”というこの時間は二度と戻らず、セーブポイントやリセットは私達に備わっていません。

孤独の効果|3Bの環境は新しいアイデアを生む

ミニマリストしぶさんは「1人でいる日を自主的に取り入れている」と冒頭でご紹介した本で解説しています。その理由は、“アイデアが生まれやすい体質になるから”です。

この主張はドイツの心理学者で、ゲシュタルト心理学創設者の1人でもあるヴォルフガング・ケーラー(1887〜1967)が提唱した、“3B”が根拠となっており、本書でも解説しています。


過去の偉大な発見は、3Bの環境でなされた

── ヴォルフガング・ケーラー ── 


では、3Bとは何か?というと下記です。

  • Bath:お風呂やサウナ
  • Bus:バス・移動中・散歩など
  • Bed:ベッドで横になる時

3Bには“ひとりでリラックスしている環境”という共通点があり、アイデア発想のきっかけを得られます。なぜなら、身体を温めたり、外出時の新しい発見や刺激が脳をリラックスさせ、頭の中で複雑化されたイメージがシンプルになった時、新しいアイデアとなって言葉に表現できるからです。

お風呂やサウナ

お風呂やシャワーは基本ひとりで入りますよね。銭湯やサウナは他の利用客がいます。けれど、ひとりで銭湯やサウナに立ち寄った時に、他の利用者から話しかけられることは滅多にありません。

お風呂やサウナで身体が温められるとリラックスできます。この“孤独な時間”が、あなた自身に向き合える貴重な時間となるんです。

個人的な意見ではありますが、私は“トイレも該当するのかな?”と考えています。けれど“B”ではないですね。

バス・移動中・散歩など

考えに煮詰まってどうしようもない。デスクでいくら考えてもアイデアが浮かばない。そんな時は外に出ましょう。ひとりで行く宛もなくバスや電車に乗り、まるで旅をしている感覚をおすすめします。

車内から見える景色を眺めていると、他の乗客も含め様々な“どうでもいい情報”が入ってくるはずです。時には面白い会話が聞こえてくることもあるでしょう。

流れる景色や周囲から入る情報は、脳にとって新しい刺激となり、リフレッシュやリラックス効果を得られます。

また、知らない道をあえて選び歩いてみる“ひとり散歩”もおすすめです。私は毎日10,000歩を歩く習慣を作っています。悪天候時は歩きません。

歩くことは誰にでもできるミニマリズムな運動。習慣化すると季節の移ろいを感じつつ、バスや電車とは違うゆっくりな時間が流れます。

なぜ10,000歩なのかは、私の生活圏内を徒歩移動するのに必要なのが10,000歩だったからです。なので、数字に拘ることはありません。あなたが歩きながら色々な発見や刺激を受け、リラックスすることが大切

なお、周囲が静かであるほど自分に向き合える時間を作れます。そこでおすすめなのが、耳栓やノイズキャンセリング搭載のイヤホンです。大好きな音楽を聴きながら歩くのも有りですが、個人的には無音をおすすめします。その方が、自分に向き合えるからです。

ベッドで横になる時

1日の終わりであり、人間にとって最も重要なプロセスの1つが睡眠です。横になりながら今日の反省や明日の予定、今後のことについて考える人は多いでしょう。

眠りにつくまでの時間も、自分と向き合える時間なんです。

私は寝室にスマホを持っていきますが、横になったらスマホは見ません。リラックスしながら自分に向き合い、何かアイデアが浮かんだ時のメモ用として、スマホのメモアプリを活用します。

小さなお子さんや家族がいる人にとって、自分のことを後回しにしがちな人は多くいるでしょう。

けれど、あなただけの時間も大切です。3Bを有効に活用して下さい。

環境を変えることが刺激・気づき・発見に繋がる

「世界を旅したら人生観が変わった」と言う人は多くいます。日本は地球の面積で考えると、約0.3%の小さな島国です。

働いている最中「今から旅に出よ」と言っているのではありません。

同じ場所、同じ風景、同じ環境に身を置き続けてもアイデアは浮かばないものです。なので、いつもとは違う場所へ気分転換してみてはいかがでしょうか。

上でお伝えしたように、宛もなく電車やバスに揺られたり、知らない道を歩いたりなど環境を変えてみるんです。あえて知らない環境にいくと、刺激がストレスに感じるのでは?と疑問に感じるかもしれません。

いつもとは違う道を1つ外れてみる。いつもとは違うルートで歩いてみる。これだけでも未経験の刺激を得られるんです。その刺激は脳をリフレッシュさせ、良い気分転換となります。

環境を変えながら、歩きながら自身と向き合うことで、新しい何かが浮かぶかもしれません。難しく考えず、まずは行動してみましょう

忙しいあなたにも休息(余白)は必要だ|心をリストアする

仕事、家事や育児、介護など、日々忙しく働く人達は数多くいます。私もその人です。けれど、私は余白を作って生活をしています。その余白とは、部屋に必要なモノしかないことです。

生活に余白が生まれることで、精神的にも余裕が生まれてきます。精神的な余裕は行動を生み、行動が成果となってお金に変わる。そしてお金は、精神的余白を生む時間を作り上げます。

時間は、余暇や情報のインプット。そしてあなた自身と向き合う貴重な空間を創りあげ、あなた自身をリラックスし、心のリストアに繋がります。リストア(restore)とは“元に戻す・再構築”を意味する言葉です。

私は去年12月に精神を壊し入院しました。入院中、ミニマリズムの思想に強い感銘を受け、心をリストアし、ミニマリストとして生きる選択をしたんです。

足の踏み場も無いような部屋では、通るだけで神経を使ってしまいます。探し物を見つけられず買い直した結果、別の所から出てきた。といったケースは、モノが多い部屋にある話です。もちろん、私にも経験があります。

すなわち大事なのは、生活に余白を持つこと

心の余白(余裕)が大きいほど、ストレスにも対応しやすくなります。一方、心が一杯の状態では、小さなストレスでもイライラしてしまう。

だから、日々忙しい人ほど、自分自身の時間(余白)を大事にしてほしいのです。

あなたと向き合うのスケジュールを作る

あなたに向き合える時間を作るため、余白をスケジューリングしましょう。例えばミニマリストしぶさんは、週に2日作っていると解説しています。

余白を持つ理由は、あえて孤独の時間を作るため。孤独は自分と向き合える貴重な時間となり、あなた自身の心をリストアするきっかけを生みます。

毎日スケジュールがパンパンの人もいるでしょう。その人達は、自分が本当にやりたいことが出来ている人のみに限らると考えています。「不安な時間を過ごしたくないから」という理由では、いずれ自分に疲れる日がくるはずです。

過去の私がそうであったように、“ただひたすら働けばいい”では、周りが見えなくなってしまいます。それでは、家族を置いてきぼりにしてしまうんです。仮に1人であったなら、周囲に人がいなくなります。

すなわち、「これでいいのか?」という問いに考えられる時間と、軌道修正ができるだけの心の余裕が必要なんです。

心に余白(余裕)が無い人ほど、周りが見えなくなります。

なので、あなたに向き合える時間を作れる様、あえて孤独になれる余白をスケジューリングしましょう。

まとめ:あえての孤独は寂しくない

「孤独」と聞くと寂しいイメージを持つでしょう。けれど「あえての孤独」では、少しニュアンスが異なります。

あえてひとりになることで、自分の本音に耳を傾ける時間ができ、あなた自身の心を癒し再構築する時間となるんです。

3Bのように、日常でも自分と向き合える時間は沢山あります。けれど、活用できていない人が多くいるではないでしょうか。なぜなら、家庭の事情やスマホからの誘惑が、すぐ手元にあるからです。

なので、“あえて”の孤独を楽しみながら、あなた自身と向き合う時間を大切にして下さい。すると、あなたにとって本当に必要なモノが見えてきます。

あなた自身の心が満たされておらず、楽しめていない生き方では、他人を楽しませたり、満たせたりはできません。

だからこそ、ミニマリストは伝えます。

「あなたにとって本当に大好きなモノを見つけ強調させて下さい。弊害となるモノを手放し、大好きなモノが強調された時、あなたの前にある空間が現れます」

「それは、あなた自身と向き合える貴重な時間です」と。

今回は以上です。