【ミニマリスト】断捨離との違いって?|ミニマリストがお答えします

「ミニマリストと断捨離の違いって何?」

本記事の結論から先にお伝えします。

ミニマリストと断捨離の違いは、“尖っているか否かの違い”です。また、元となる思想の違いとも言えます。どちらも“身軽で豊かな生き方”を目指している部分は変わりません。

もっと具体的な解説を知りたい人は、読み進めて下さい。

2022年12月、私のミニマリスト人生は、入院中のベッドで偶然読んだ1冊の本から始まりました。

こんにちは。 ミニマリスト(3ヶ月目)のYAITAです。ライター兼ブロガーとして活動しています。音に過敏反応してしまう“聴覚過敏”を抱え、作業の全てをiPadだけで行う40代オジサン(男性)です。

ミニマリストとしては、まだまだ浅学非才の身。それでもメインアイテムは18種・カバン3つ・靴は5足+(消臭パウダー1個)・衣類関係は全部で38着・スキンケア2つ、全67種類を管理しています。
*個人のモノに限定しており、生活で必要なモノ(包丁やタオルなど)は除外

“ミニマリスト40代男性の持ち物”をテーマにした記事がありますのでご覧下さい。
【ミニマリスト】40代男性の持ち物公開|これだけで生活しています

ミニマリストと断捨離の違い|尖っているか・いないか

PexelsによるPixabayからの画像

改めて、本記事の結論をお伝えします。

ミニマリストと断捨離の違いは、“尖っているか・いないかの違い”です。また、元となった思想の違いとも言えます。どちらも“身軽で豊かな生き方”を目指している部分は変わりません。

ミニマリストと断捨離の共通点|捨てることが目的ではない

まずお伝えしたい点として、ミニマリストと断捨離は、“どちらも捨てることが目的ではない”という共通点です。

ミニマリストは、ある1点を“強調”させるベく、それ以外のモノを削ぎ落とし余白を作り上げる“デザイン的思想”の考え方になります。

一方の断捨離は、“モノへの執着を無くし、身軽かつ豊かな生活を送る”という“ヨガの思想”な考え方です。

ミニマリストと断捨離は、“理想の生き方”を目的にしてモノを取捨選択するのであって、モノを捨てることが目的ではありません。

ミニマリスト然り、断捨離然り、“不要なモノを捨てる”というイメージが先行しがちです。モノを手当たり次第に手放せば、きっと後悔します。

なので、モノを手放す前に理想とする目的を定めた上で、なぜ捨てるのか?をじっくり考えて下さい。

ミニマリストを始める上で「何から捨てる?」をテーマにした記事があります
【40代ミニマリスト】何から捨てる?どう捨てる?失敗を避ける取捨選択の方法|私はこう捨てました

ミニマリストは尖っている

Markus SpiskeによるPixabayからの画像

ミニマリストは、ある1点を“強調”させるため、あえてモノを少なくする人です。ある1点はミニマリストによって異なりますが、“自身が本当に必要なモノ”になります。

“強調させたいモノ”を言い換えると、“本当に大好きなモノ”です。

ミニマリストは何かに突出した部屋を理想とする

強調させたいモノ・大好きなモノはミニマリストの数だけあると考えています。

例えば私のケースだとiPad。私はiPadが大好きで、iPadを使って何かを考える時や、ブログを書いている時間が大好きです。

したがって、iPadで作業する以外のモノを減らしていきました。集中の阻害やストレスの原因となるからです。

現在の部屋。元は母の介護部屋でした。

上記画像は私の部屋です。部屋には椅子、iPadとマウスが置かれたテーブル。床には空気清浄機とルンバ。NITORIの壁掛け棚にAirPods MaxとPro、スマホ、ガラホ、エアコンのリモコン。衣類や私に関する荷物は、全て部屋の収納に収まっています。

つまりこの部屋は、iPadで作業することに特化した部屋なんです。それ以外のことは隣のリビングで行います。

すなわちミニマリストは、大好きなことをする目的に突出した部屋が理想と考え、阻害するモノを手放すんです。不要なモノを手放すことで余白が生まれ、余白は大好きなモノを強調させます。

ミニマリスト40代のお部屋に関する記事もあります。
【ミニマリスト】40代男性のお部屋公開|ほぼ1日ここで過ごします

ミニマリストのルーツ

冒頭でご紹介したミニマリストしぶさんの著書「手放す練習 ムダに消耗しない取捨選択」によれば、ミニマリストの語源であるミニマリズム(最小限主義)は、芸術やアートがルーツと解説しています。

例えば見出し画像のような、中央にポツンとMacBookが置かれただけの画像。あえて周囲にモノを置かないことで余白が生まれ、余白は中央のMacBookを強調させます。

この画像が「素敵だ」と感じるか「殺風景」と感じるかは人それぞれです。生活感の感じられない雰囲気を好む人は、ミニマリストを好むのでは?と私個人は考えています。

20世紀を代表する建築家、ミース・ファン・デル・ローエが提唱した言葉“Less is more(少ないことは、より豊かである)”は、ミニマリストの標語です。

したがってミニマリストは“大好きなモノを強調させる目的”があり、余白を作るために“あえて”モノを手放しています。

断捨離は尖っていない

fancycrave1によるPixabayからの画像

断捨離は、モノへの執着を無くし、身軽かつ豊かな生活を送ることを目的として、不要なモノを減らしていくヨガ的思想の考え方です。

常陽銀行のコラム記事「断捨離のコツとは?無駄をなくしてシンプルな暮らしを手に入れよう」によれば、断捨離には、断行(だんぎょう)・捨行(しゃぎょう)・離行(りぎょう)の言葉が込められていると解説しています。

  • 断行:ムダなモノを断つ(買わない)
  • 捨行:ムダなモノを捨てる
  • 離行:ムダなモノから離れる(執着しない)

ムダなモノを買わず、ムダなモノを捨て、ムダなモノに執着しない。という考え方によって部屋からモノが減り、身軽かつ豊かな生活を得られるんです。

すなわち、ミニマリストの様に“何かに特化”していません。自分にとって身軽で住みやすい生活を目的としているため、何かに特化する必要が無いんです。

冒頭にて、ミニマリストと断捨離の違いは、“尖っているか・いないか”とお伝えしました。その理由が納得いただけたでしょうか。

シンプリスト|大好きなモノに囲まれる新しい生き方

RodeenによるPixabayからの画像

「好きなモノ達に囲まれて、毎日楽しく過ごしたい」

ミニマリストはある1点に尖った特徴を持ちますが、少し異なる考え方もあります。それがシンプリストです。

ミニマリストの進化型?派生型?と表現は難しいのですが、好きなモノに囲まれる生活を望むのなら、モノが沢山あっても良い。好きでは無いモノ・不要なモノを手放し、シンプルで豊かな生活を目的とする生き方です。

例えば、ミニマリストは大好きなモノ1つを強調させます。一方のシンプリストは、大好きなモノを複数所有する感じです。スポットライト1つのミニマリストに対し、複数のスポットライトを持つのがシンプリスト。

椅子で例えると、自分用の椅子だけあれば良いと考えるのがミニマリスト。大好きな椅子なら、複数あっても良いと考えるのがシンプリストです。

おすすめの1冊は、Tommyさん著書の「シンプリスト生活」。

シンプリストに至った経緯、メリットを分かりやすい文章で解説してくれています。

モノを減らせすと見えるモノ|本当の自分を再構築する

Sasin TipchaiによるPixabayからの画像

モノの取捨選択を行なっていくと見えてくるのが、あなたにとって必要なモノ。そして、あなた自身が見えてきます。

なぜ、あなた自身が見えてくるのか。

理由は、余白が生まれることでモノのストレスから解放され、あなた自身に精神的余白が生まれるからです。モノが少ないことは、モノに邪魔されないことを意味し、マインドフルネスに似た状態を作れます。

“あなた自身の本音と向き合える時間こそ、情報に溢れた現在に必要だ”というのが私の考えです。自分に向き合って本音に耳を傾けることで、本当にやりたかったことを発見できます。

今の生活が、あなたにとって本当に理想でしょうか。

理想の生活を手に入れるベく必要なことは、ミニマリストでも断捨離でもシンプリストでもありません。あなたが自分自身の本音に気づき、考えを変容させ行動することです。ミニマリスト等は、その手段でしかありません。

2020年頃から、世界はVUCAな時代(世界環境が複雑化したことで、将来設計が困難な時代)と言われています。

人間の便利を追求したテクノロジー進化は、さらに人間自体の進化が追いつかない早さで加速していくでしょう。スマホ画面を凝視し、目が離せられず困っている人が一定数いる世界を、故スティーブ・ジョブズは理想していないと私は信じています。

学校や職場・人間関係・お金・未来への疑問や不安から解放されたい。今より楽がしたい。または、一時的な現実逃避や、息抜きとしてスマホ画面を見る人達もいます。

生き方を変えるならば、行動するしかありません。私はあなたに、今というこの瞬間を大切にしてほしいんです。

時間は刻一刻と過ぎ、失った時間は決して帰ってきません。全ては因果応報。過去に戻る方法は無く、ポケットから便利アイテムを出してくれるロボットは、あなたの前に姿を現すことはないでしょう。

なので私は、このブログから“本当の自分を見つめ直しす時間を作ってほしい”と伝えるため、ミニマリストとして発信しています。

一度心が壊れた心をリストア(再構築)し、ブログ更新を再開させた40代の私に残された人生は、およそ半分以下。この先、どれだけの人に伝えられるのかは分かりません。

もちろん、これらは私個人の意見であり、これに意を唱えることは自由です。私の意見が正しいのではなく、人の数だけ主張があります。

今の生き方が理想であれば、当然変える必要はありません。そして、私の意見に賛同する必要、理由もありません。全てはあなたの人生なのですから。

しかしながら、あなた自身で「コレが私だ」と言えるモノを発見し、気づき、確信した時、あなたの生き方を変える“きっかけ”が現れます。

そのきっかけとは、あなた自身と向き合える時間です。

あなたの生き方は、あなたが決めること。既に造られているレールが嫌なら壊し、あなたが創り直せばいいんです。あなたという生き方は、一度しかありません。

楽しくない毎日より、楽しい毎日の方が良いに決まってます。

だからこそ、ミニマリストは伝えるんです。

「自分と向き合える時間を作れることこそ、ミニマリスト最大のメリットだ」と。

今回は以上です。