【副業】Webライティングで稼ぐ?その前に知るべき9個のこと|経験者がお答えします

「Webライターで稼ぎたい」
「Webライティングで副業を始めたい」
「でも、自分に向いているのか分からない」

本記事では、ご覧の疑問に対応した内容です。

「誰にでも始められる仕事」がメリットのWebライティング。隙間時間を副業に充て、収入を増やしたいと考える人は多いでしょう。

しかし、Webライティングの仕事は簡単ではありません。実際にWebライティングの仕事を始めたら「想像していたより難しい…!」と感じる人は多くいるのが現状です。

そこで本記事では、「Webライティングで副業を始めよう」と考えている人に向けた情報をお伝えします。

こんにちは。 ミニマリストYAITAです。

音に過敏反応してしまう“聴覚過敏”を抱え、作業の全てをiPadだけで行う40代ブロガーです。現在、個人では69種類のモノを管理し、妻と2人で暮らしています。

ブロガーの生き方を目指した私は、まずWebライティングを勉強して実際に仕事を請け負い、ノウハウを学びました。私自身が経験してきたことを、本記事で共有します。

Webライティング|誰でも始められる仕事≠誰でもできる仕事

本記事の結論を言えば、Webライティングは誰でもできる仕事ではありません。むしろ難しい仕事です。

「Webライティングは誰にでも始められる仕事」という情報は多くありますよね。この情報に嘘偽りはありません。PCとネット環境の2つだけで始められますし、専門的な資格も必要ありません。

実際に私は、特筆すべき資格を持たず、ライティングスキルも無い状態から始めました。ブロガーとして生きて行くには「ライティングスキルが不可欠だ」と考えたからです。

とはいえ、誰でもできる仕事ではありません。なぜなら、読み手が抱える「問題」に気づき、求める「明確な答え」を分かりやすい文章で提示しなければいけないからです。

「上位サイトに書かれている記事をまとめるだけでしょ? それ位なら自分にもできそう」

もし仮に、上記のお考えでWebライティングを始めようとするなら、少し待って下さい。Webライティングの世界にも「コピペ禁止」の概念、いわゆる著作権があります。

簡単に言えば「他人が書いた文章を転載してはいけない」というルールです。

A:Webライティングは、誰にでも始められる仕事です。
B:誰にでも始められる仕事がWebライティングです。

仮に、文章の順番を入れ替えただけでは、コピペチェックに引っかかります。クライアントから「コピペ率が高いので修正して下さい」と指摘を受ける結果になるのです。

ではどうするか。

上位サイトから読み手が抱える「問題」に気づき、あなたの文章に情報を「変換」し、「明確な答え」を提示しなくてはいけません

ここで言う「変換」とは、上位サイトに書かれている情報を「あなたの言葉で伝えること」です。

すなわち、上位サイトの「情報」は使えても「文章」は使えません。充分に情報を理解した上で、あなたが読み手に「文章で」伝えなくてはいけないんです。

「Webライティングは誰にでも始められる『簡単な』仕事だ」

といった情報を見て、あなたは「簡単なんだ…ならできそう」と判断したのかもしれません。文章力に長けた人や、記事執筆経験が豊富な人にとっては、そこまで難しくは無いでしょう。

ですが、初心者には難しく、決して簡単な仕事では無いことを理解して下さい

Webライティングで副業する前に知るべき9個のこと

Webライティングの仕事は、Web上に掲載される情報記事・ブログ・コラムなどの執筆で、これら業務を専門に請け負う人がWebライターです。

クライアントがWebライターに求めるのはたった1つ。それは、指定KW(キーワード)で検索上位記事を執筆することです。

例えば、あなたが何かの情報を検索した時、1番上に表示される記事を選びますよね。つまり、検索結果で1位を獲得するのがWebライターの目的です。

「自分にもWebライターが務まるのかな…」

と不安に感じるかもしれません。Webライティングで副業を始める前に知っておきたいことを、9個にまとめました。

  1. PCとネット環境は整っていますか?
  2. Webライティングでいくら稼ぎたいですか?
  3. 副業時間を把握できていますか?
  4. 情報収集・分析が好きですか?
  5. 記事執筆経験はありますか?
  6. 読み手に寄り添う記事を書けますか?
  7. SEOを理解していますか?
  8. 関心が無い情報でも記事を書けますか?
  9. 納期を守れますか?

順に解説します。

PCとネット環境は整っていますか?

当然ながら、Webライティングには記事を書くためのデバイスと、ネット環境が必須です。

私は現在、全ての作業をiPadで行い、本記事もiPadだけで書いています。WordPress(Webコンテンツを作成するCMSで、ツール的なモノ)を含め、執筆に関して言えばiPadで賄えるからです。もっと言えば、iPhoneでもWordPressにログインし編集はできます。

今ではキーボード入力より、フリック入力の方が速い人もいるでしょう。Googleドキュメントなどを使ってスマホで執筆し、帰宅後にPCで納品するといった方法も有りです。

ですが、Webライティングの仕事にはPC(ノートPC含む)を準備しましょう。PCじゃないと作業しづらいケースが多いからです。

例えばエクセルやスプレッドシート。iPadでも使えますが、PCに比べて作業しにくく、扱い方が異なります。

また、クライアントによっては専門的なツールをダウンロードし、そのツール上に執筆するケースがありました。Windowsのみに対応し、Macでは仕事すらできないこともあるんです。

ネット環境は、自宅にWi-Fi環境が整っている人なら問題ありません。仮に外出先で作業する際は、スマホのテザリング機能や無料Wi-Fiスポットを利用する方法もあります。

PCはどれ位のスペックが必要?

基本的に執筆がメインの仕事なので、ゲームができるほどのハイスペックは必要ありません。例えば私の場合、当時はMac Book Air(2019)を使っていました。ですが、そこまでのスペックは無くても大丈夫です。

とはいえ、ハイスペックであるほど作業効率が良くなるのは事実です。WordPressを扱う時もハイスペックなほどサクサク動きます。

例えば、MacBook Air(2019)でWordPressを編集すると、5,000文字を超えた辺りから処理が重くなるのを感じました。一方のiPad Pro4では、5,000文字を超える編集でもサクサクです。

より快適な作業環境を求める人は、スペックの高いPCを準備しましょう。

Webライティングの仕事は、多くて1万文字です。現在使っているPCでGoogleドキュメントに1万文字を執筆し、作業が重くならないことを確認しておくと良いでしょう。

WebライターにはGoogleドキュメントがおすすめ

Webライティングの執筆には、Googleドキュメントをおすすめします。

見出しやリスト、太字の作成から、文字数の確認、誤字脱字のチェックなど便利機能が豊富で、Word納品やGoogleドキュメントで納品するクライアントも多いからです。

この記事に詳しく書いてありますので、良ければ参考にご覧下さい。

Webライティングでいくら稼ぎたいですか?

Webライティングで副業を始める時、いくら稼ぎたいですか?1万円、5万円、それとも10万円以上ですか?

Webライティングの仕事は、文字単価で換算される案件が多くあります。例えば、1文字1円なら、1,000文字書いて1,000円です。実際には手数料等が加わるので、手取りは少なくなります。

では、仮にWebライティングの副業で1ヶ月5万円を稼ぎたいとしましょう。

文字単価1円の案件なら、単純に5万文字が必要です。1万文字の記事を5記事。5,000文字の記事なら10記事必要になります。

一方、文字単価が5円のライターだと1万文字で稼げます。全然違ってきますよね。

すなわち「文字単価が高い案件をどれだけ受注できるのか」が稼ぐ上でのポイントになるんです。

ですが始めたての頃は、1ヶ月1万円を稼ぐのも大変です。私がWebライターで初めての報酬額は、月に800円ほどでした。文字単価の案件は通らず、単価が低い案件で数をこなすしかなかったんです。

結果として、文字単価が低いと忙殺される日々を過ごします。

では、自分の文字単価を上げるにはどうするのか?というと、実績を積む。または、クライアントに価格交渉するしかありません

実際に検索上位が取れるライターなら利益に直結するため、クライアントは単価交渉に応じてくれます。逆に、読みにくい記事だったり、納期に遅れたりすれば信用に関わるので、交渉には応じてくれません。

すなわち、文字単価を上げるにはライティングスキルを含め、交渉力も欠かせないんです。

副業時間を把握できていますか?

Webライティングで副業を始める際、1日の執筆時間を把握していますか?併せて、あなたの執筆速度なども理解できていますか?

Webライティングの納期は、概ね3日〜7日です。7日あれば余裕を感じたかもしれません。

しかし、副業として始めるなら、よく考えてみて下さい。

本業を終えて帰宅し、食事の準備や洗濯などの家事を終え、さらに育児が加わる。この状況で「Webライティングで副業しよう」という気力が残っていますか?

「Webライティングは簡単な仕事ではない」とお伝えしました。情報収集から始まり、読み手の問題に気づき、明確な答えを探し、分かりやすい文章で提示する。

1記事書くのに6時間かかる場合、納期までに6時間を確保できますか?

クタクタな状態では、普段のパフォーマンスで作業できません。7日の納期は短く感じるでしょう。

すると削るのは、睡眠時間・食事時間・余暇の時間です。

お金を稼ぐための副業が、本業のパフォーマンスを下げ、さらには、あなた本人のストレスになりかねません。あなたが求めた世界は、ただストレスを増やすだけの生活ではないはずです。

Webライティングで副業を始めるのなら、本業やあなたの生活に影響しない時間的な余裕を確保できた上で検討しましょう。

情報収集・分析が好きですか?

あなたは、人に情報を伝えることが好きですか?

Webライティングの仕事は、指定KW(キーワード)を元に情報収集し、読み手が抱えている問題を分析するところから始まります。

例えば「読まれる文章を書く 勉強法」というKWを提示されたとしましょう。

Webライター(あなた)は、提示されたKWで上位表示される記事を読み込み、KWで検索する読み手が持つ「問題」にフォーカスしないといけません。

2023年6月現在、上記KWでは1位になっています

クライアントによっては「検索結果1位〜10位の記事を調べて下さい」と言われます。上位記事を読み込んで、読み手が抱える「問題」と「明確な答え」を探さなければいけません。

記事を読み込み、分析するのが好きな人じゃないと、Webライティングの仕事は向いていないと私個人は考えています。

記事執筆経験はありますか?

Webライターとして働く以上、あなたが書いた記事はWeb上に公開されます。その記事はクライアントが発信する情報です。

そもそも記事を書くのが仕事なので、文章を書けなければ仕事になりません。

副業としてWebライティングを始める前に、まずあなたの好きなKWで記事を書いてみましょう。

もし、好きなKWでも手が止まるなら、自分は「文章の書き方が分からない」という事実が分かるはずです。関心の無いKWでは、執筆の難易度が跳ね上がります。あなたが情報を知らないからです。

人は、自分が知ってる情報を、自分の言葉でしか説明できません。もしくは、一語一句暗記した情報を伝えるだけです。つまり、部分的に得た情報であれば、断片的にしか伝えられません。

クライアントは、上位表示が狙えるスキルの高いライターを探しています。報酬が発生する以上、誰でも良いワケでは無いんですね。

なので、まずは文章の書き方から勉強しましょう。無知の状態で始めるより、文字単価を上げやすいです。

読み手に寄り添う記事を書けますか?

Webライティングは、あなたの主観を書けません。言い換えると、あなたが書きたいことは書けないんです。

なぜなら、読み手はあなたの主観に興味は無く、求めているのは「問題」に対する「明確な答えだけ」だから。クライアントによっては、主観的な文章をNGとします。

人は情報を検索する時、このようなプロセスを踏みます。

  1. 求めた情報がありそうなKWで検索する
  2. 答えが書いてありそうな記事を選ぶ
  3. 探している問題を解決する記事かを判断する
  4. 記事から答えが書いてある部分を探す
  5. 答えを理解し納得できたらページを閉じる

これらのプロセスに「誰が記事を書いたのか」といった部分は含まれていません。

あなたも情報を調べる時、誰が書いたのか?を意識しませんよね。

有名なライターであったり、著名人がブログを始めたりした場合には、読み手は「書いた人」を目的に記事を探すでしょう。

しかし、Webライターは基本的に無名です。

ただし、個人ブログなら主観は述べて問題ありません。クライアントが運営するサイトではなく、あなたが運営するサイトだからです。したがって私は、当ブログで主観的な意見を綴っています。

とはいえ、主観が読み手に刺さるかは別問題です。

SEOを理解していますか?

SEO(検索エンジン最適化)を言い換えると「どれだけGoogleに評価され上位にインデックスされるか」です。

SEOの明確な答えは、誰にも分かっていません。クライアントによってSEO対策は大きく異なり、それぞれに特徴があります。なので、色々なクライアントとの仕事は、SEOの勉強にも最適です。

正直に告白すると、私個人もSEOの明確な答えは分かりません。

ですが、KWで検索する読み手の問題に気づき、明確な答えを分かりやすい文章で提示することが、私個人が結論付けるSEO対策です。

「問題」と「明確な答え」がリンクしない記事は、読み手には読ませません。なぜなら、読み手の問題に対して検討違いの記事は、読み手に納得を与えられないからです。

と、偉そうなことを書いている私も、上位表示されていない記事が多数あります。読み手が抱えている問題に他人が気づくことは、本当に難しいんです。

関心が無い情報でも記事を書けますか?

Webライティングのジャンルは多岐に渡ります。スポーツ・アウトドア・メディア・ガジェット・投資などなど様々です。

時には「未経験のジャンルを書いて欲しい」と依頼されることもあるでしょう。

時にはKWに関する法律や制度を調べ、読み手が求める問題に明確な答えを提示しなくてはいけません。

これはクライアントによるため、全てのクライアントに限ったことではありません。不動産関連のクライアントと契約すれば、不動産関連のKWだけを扱います。

あなたの「好き」や「資格・経験」を活かせるクライアントを探して下さい。記事に対するモチベーションが異なります。

納期を守れますか?

仕事として請け負う以上、納期は必ず守って下さい。クライアントからの信用を得られず、文字単価も上がりません。

「本業が忙しくて、副業に充てる時間がなかった」は言い訳にしかならないんです。副業とはいえ仕事に変わりはありません。音信不通になるライターも多くいると言います。

したがって、執筆時間やパフォーマンスを準備できない人は、Webライティングで副業すべきではありません

誰も得をしない最悪な結果になるだけです。

Webライティングの副業は計画的に

Webライティングの魅力は、敷居の低さと場所を選ばないこと。そして、人の役に立つ情報を伝えられることだと私は考えます。特筆すべき資格は必要とせず、PCとネット環境さえあれば、どこでも仕事ができるんです。

家だけに限らず、気分転換にカフェで仕事するといった選択もできます。

なおかつ上位表示されれば、読み手の悩みを解決し、クライアントの評価に直結するんです。難しい仕事ですが、やりがいのある仕事と言えます。

しかし、あなたには本業があるはずです。Webライティングの副業が本業に悪影響となっては本末転倒ですよね。

なので、Webライティングの副業があなたの生活に合っているのか?を事前に確かめた後に行動して下さい。

また、Webライティングの仕事にはライティングスキルが不可欠です。文章を書けないと仕事にならないからですね。なおかつ、読まれる文章を書くこともSEOにとって大変重要な部分と言えます。

読まれる文章を書く勉強法について書いた記事があるので、参考にご覧下さい。

今回は以上です。