【大人の聴覚過敏】診断や対策はどうしてる?|聴覚過敏者がお答えします。

大人の聴覚過敏って、どう診察する?どう対策すればいい?

本記事は、ご覧の疑問に適した内容です。

こんにちは、YAITAです。

聴覚過敏を抱え、ミニマリズムと禅の思想を愛する40代ライター兼ブロガーとして活動しています。

大人の聴覚過敏|なぜ私が聴覚過敏になったのか

極度の精神的ストレスが原因で一時的に意識を失った私は、精神科へ入院。気がつけば、周囲の物音がうるさく聞こえる状態になっていました。

今までは何気ない生活音が、突き刺さるような感覚を覚えるほど、うるさく感じるんです。

私が苦手とする音の一部をご紹介します。

  1. 食器が触れ合う音
  2. ビニール袋
  3. 車の騒音
  4. 子供の笑い声・泣き声

聴覚過敏者が苦手とする音は人それぞれで、私のように高音が苦手という人がいる一方、低音が苦手という人もいます。

他にも、周囲の何気ない会話が自分に対して話しているように聞こえるケースもあります。

耳鼻科担当医のお話で「精神的ストレスが原因で、聴覚過敏を患う人は一定数いる」と伺いました。

すなわち、聴覚過敏は誰にでもなり得るんです。精神的ストレスが原因で聴覚に異常を感じた人は、迷わず耳鼻科や精神科を受診してください。

音で疲れてしまう

“激しい運動をしたり、頭をフル回転させたりして疲れた”という経験はあるでしょう。人混みに酔って疲れてしまう人もいますよね。

聴覚過敏の場合、音で疲れるケースがあり得ます。例えば、以下のケースです。

  1. 赤ちゃんの泣き声がうるさくて疲れる
  2. 電車や車の騒音がうるさくて疲れる
  3. 周囲の話し声がうるさくて疲れる
  4. ショッピングモールに行くだけで疲れる
  5. 雨の音がうるさくて疲れる

もし、大きな音がする場所へ行った時に限って疲れてしまう人は、聴覚に異常があるかもしれません。

どんな音がうるさいのか:騒音の目安

環境省:生活騒音_互いの思いやりで騒音のない社会を

私たちの生活音は、ちょっと外に出れば、60dBを超える騒音に溢れていることが分かります。人の話声は約50dBと言われ、60dBから“うるさい音”と認識するそうです。

聴覚過敏者の症状や状況によりますが、外にいるだけで聞き疲れてしまいます。現に、耳栓とヘッドホンを装着しないと、私は外出できません。この生活を、もう1年近く続けています。

大人の聴覚過敏:どこへ受診する?

耳鼻科にて、精密検査(聴力検査やMRIなどを含む)を受けてください。精神的な要因が大きい場合、精神科の受診もおすすめします。

ただし、精神的ストレスが原因による聴覚過敏の場合、正確な診断は難しいケースがあり得ます。物理的な外傷や異常が検査によって確認できなければ、具体的な診断ができないためです。

したがって、検査を受けても異常は見つからず、医師から「診断は難しい…」と言われる可能性があります。

聴覚過敏は治る?

担当医から「精神的ストレスが原因の聴覚過敏は、徐々に改善する可能性はあるが、治る保証もなく、大変難しい」と言われています。

治療には数ヶ月〜数年単位の治療が必要で、生活音に慣れていき、私生活へ戻れる期間が人によって異なるからです。担当医は「聴覚過敏は、まだ分かってないことが多く、とても難しい」とも話してくれました。

大人の聴覚過敏:私が実践している3つの対策

物理的な外傷が原因ではなく、精神的ストレスが要因で起こる聴覚過敏の場合、治療は難しいです。

では、どう対策すれば良いでしょうか。

私が実践していることは大きく3つ。1つは“苦手な音のする場所へ近寄らない”こと。もう1つは“耳栓をする”こと。最後は、“心を落ち着かせる”ことです。

  1. 苦手な音のする場所へ近寄らないこと
  2. 耳栓をすること
  3. 心を落ち着かせること

苦手な音のする場所へ近寄らない

聴覚過敏者が苦手な音は、それぞれ異なるとお伝えしました。自身が苦手な音を出す場所へは極力近寄らないでください

食器の触れ合う音が苦手の場合、金属から木製の食器に変えてみる。映画館や人混みが多い場所へは行かないなど、音で疲れないように生活を工夫してみましょう。

耳栓をする:私の対策方法

私が愛用している遮音道具。

生活音で疲れないためにも、自分に適した耳栓を装着して苦手な音を低減しましょう。私は外出時、AirPods MaxとLoopの耳栓を2つ同時に装着して移動します。

体感-45dBほどの遮音性で、フル装備状態では隣で話す妻の会話が聞き取れません。ショッピングモールでもほとんどの音を低減できます。

ただし、赤ちゃんの泣き声やビニール袋などの音は突き抜けてくるため、完全な遮音はできません。

Loop Experience Plus

ベルギーに本社を構える耳栓メーカーで、-18dB〜-23dBまで調整可能な耳栓。この耳栓だけで通常の会話音が約半減され、小声は聞こえなくなります。

1番のお気に入りポイントは、耳の内側へ入り込む設計のため目立たないこと。真正面からでは耳栓が見えないほどです。

この設計のおかげで就寝時にも使え、就寝時の騒音対策にもなります。

ベッドパートナーの寝息(いびき)対策にも使えますが、いびきの大きさによっては物足りなさを感じるかもしれません。

いびきの大きさは人によるものの、大きい人で60dBほどと言われています。

AirPods Max

Apple社のヘッドホン。イヤークッションの質が高く、長時間の使用も疲れにくいのがメリットです。

私はLoopの耳栓と同時に装着していますが、それでも違和感なく使用できます。

ノイズキャンセリングをオフにすれば、Loopを中に装着していても会話可能で、周囲がうるさい時はノイズキャンセリングをオンにして移動する感じです。ボタン1つでできるため簡単。

ただし、上述した通り隣人との会話もできないほど遮音するため、2つの同時装備は危険が伴います。なので、周囲の確認は絶対に怠らないでください。後方から近寄る人や自転車はもちろん、車の音にも気づかないからです。

心を落ち着かせる

精神的ストレスが原因で聴覚過敏を患った場合、ストレスの元を払拭する必要があります。

私の場合は介護疲れによるものでしたが、理由は人それぞれ異なるでしょう。リラックスや気分転換、心を落ち着かせる方法を模索してみてください。

私の場合、ミニマリズムや禅の思想が心を落ち着かせる手段になっています。

禅について、分かりやすく解説した動画があるので紹介します。

禅に馴染みのない人にはピンと来ないかもしれません。

大変分かりやすく解説した内容なので、心を落ち着かせるヒントになれば幸いです。

まとめ

私は精神的ストレスが原因によって聴覚過敏を患いました。治療を始めて1年ですが、治る気配はありません。

聴覚過敏は、誰にでも起こり得る話です。

仮に「聴覚過敏かも…?」と感じた場合、耳鼻科を受診して精密検査を受けてください。精神的な原因が大きい場合は、精神科の受診もおすすめします。

そして、苦手な音を出す場所へは近寄らないこと。耳栓をすること。心を落ち着かせることの3つを意識しましょう。

今回は以上です。