聴覚過敏者が雨の日を嫌がる理由と対策|聴覚過敏の私はこう対処しています

突然ですが、雨の日は好きですか?

雨の日に感じる独特の空気感や雰囲気は好きです。

けれど聴覚過敏の私は、雨の日が好きではありません。なぜなら、音の情報が多過ぎて疲れるからです。

こんにちは。 ミニマリストYAITAです。ライター兼ブロガーとして活動しています。騒音などの音に過敏反応してしまう症状“聴覚過敏”を抱え、作業の全てをiPadだけで行うiPad大好き40代オジサンです。

今回は「聴覚過敏者と雨の日」について書いていきます。

聴覚過敏とは、特定の音や騒音に対して過剰反応する症状です。

聴覚過敏者が雨の日を嫌がる理由

聴覚過敏者が雨を嫌がるのは、処理する音の情報が多過ぎるからです。雨音含め、様々な騒音が増えるため、大きなストレスとなります。

特に、大雨や豪雨時に車の運転となれば、もう大変です。

例えば、運転時に聞こえる音にプラスして、フロントガラスにぶつかる雨音、ワイパー音、対向車から巻き上げられた雨水などなど、さまざまな情報が追加されます。

聴覚過敏を持つ身としては、これら「処理する音の情報」が多すぎることで疲れてしまうんです。雨天時の運転は誰でも大変ですが、聴覚過敏を抱える以前は、ここまで疲れなかったんですよね。

「運転に疲れる」ではなく「雨で疲れる」といったニュアンス。

音だけでなく、視覚の観点からでも処理する情報は増加します。フロントガラスにぶつかる雨水、視界を行き来するワイパー、水溜りの場所、豪雨事では視界も遮られるほどです。

実は先日、施設へ入居している母を通院させるため外出しました。けれど、あいにくの大雨。距離としては片道10km程度の道のりですが、運転だけでクタクタになってしまいます。

私が聴覚過敏を抱えた理由

私は去年、精神的ストレスが原因で聴覚過敏を抱えました。つまり、誰にでもなり得る可能性がある症状です。

聴覚過敏者の苦手は音は人それぞれですが、私は下記の音が苦手です。

  • スプーンやフォークが触れ合う「カチャカチャ」した音
  • 陶器や金属製の食器や鍋を置いた「コトン」の音
  • ビニール製の「クシャクシャ」した音

車の音は比較的平気ですが、地下鉄レベルの騒音になると耐えられません。

聴覚過敏は治るのか

担当医の話だと、精神的ストレスからの聴覚過敏なら、改善は見込めるそうです。とはいえ、治療期間は数ヶ月〜数年単位。もう半年になりますが、一向に改善の見込みはありません。

一方で、発達障害に併存している聴覚過敏の場合、生まれ持った特性のため改善は難しいかもしれません。

聴覚過敏者が嫌がる場所

人混みが多い場所、映画館、大きな音がする場所や乗り物など、単純にうるさい場所です。

交通量が多い道路や高架下、電車や踏切りの遮断機、地下鉄、ゲームセンターやパチンコ店、工事現場などさまざま挙げられます。とはいえ、聴覚過敏者が苦手とする音は人それぞれです。

例えば、ショッピングーモールに入ること自体は大丈夫でも、ビニール袋を持った人が近くを通ると嫌がる場合があります。ビニール袋って、何気にうるさいんです。

他にも、食器が触れ合う音が苦手な人は、金属製のスプーンやフォーク、ナイフなどの食事に時間がかかります。音を立てなくないからです。さらに、家でも食器の後片付け等に苦労します。

聴覚過敏への対策|簡単なのは遮音すること

うるさい場所には行かないことが1番の対策とはいえ、そうも言ってられない時はあります。

なので、雨天時を含め、苦手な騒音に対抗できる簡単な方法は“遮音すること”です。

私も色々な耳栓やイヤーマフを試してきました。100均の耳栓に始まり、今は下記の商品に落ち着いています。Loopの「Loop Experience Plus」と「AirPods Max」です。

Loop Experience Plus

周囲の音質は下げず、音量を最大で-23dB低減させる耳栓。外出時には常時付けています。

人の会話音はおよそ50dBです。-23dBを低減させるLoopをつけると、約半減する程度の性能となります。小声になると聞こえなくなりますが、適度に遮音しつつ生活を送るなら、圧倒的な使いやすさです。

生活の邪魔をせず、睡眠時やお風呂、サウナでも使えることを確認済み。

水洗いもでき、何度でも使用可能。ただし、経年劣化によってイヤーチップ(耳穴に差し込む部分)が緩んだり、切れてしまったりといったケースがあります。イヤーチップだけを販売していないので、メルカリなどのフリマアプリで探すと見つかるかもしれません。

本当に買って良かったと断言できる耳栓です。

他に、Loopには-27dBの遮音効果がある「Loop Quiet」があります。こちらの方がコスパ的にお得です。ですが、私はExperience Plusを選びました。

その理由に関しては、下記記事にて解説しています。

AirPods Max

圧倒的な空間オーディオとノイズキャンセリングを備えたヘッドホン。AirPods Pro(第2世代)との性能比較は気になるところですが、自宅では常に付けています。

イヤーマフとしても使えますし、高性能なヘッドホンとしても使え、LINE通話などもヘッドホンで完結。バッテリーの持ちも充分で、朝起きて装着〜寝るまで一度も充電せずに使えるほど。

イヤークッションがとても心地よく、長時間付けていても疲れません。

また、外部音取り込みモードの性能も凄いです。ヘッドホンをしていない時より周囲の音が聞こえます。ノイズキャンセリングモードにするつもりが、誤って取り込みモードにすると…

聴覚過敏者には厳しいほどの音が一気に襲ってきます。ある意味怖いです。

問題は、とてもとても高いということ。そして、第2世代が発表されるとか、されないとか囁かれているので買い時に困る1台。

AirPods ProとMaxを比較した記事もあります。

2つの使い方

基本的に家から出ないので、1日をAirPods MAXで過ごしています。外出時にLoopを装着し、さらにAirPods ProかMax、もしくは両方を持ち歩く感じです。

特にうるさい時は、Loopの上からAirPods Maxを付けて2重に遮音しています。体感ですが-40〜-45dBほどの性能で、会話がまともに聞き取れないレベル

さらに音楽を流すと、音楽以外は“ほぼ”何も聞こえなくなります。作業に没頭したい時にはおすすめです。

とはいえ、高過ぎる遮音はコミュニケーション時には使えません。さらに、周囲から近寄る車の音なども聞き取れないので危険を伴うケースも。

豪雨時の運転に、合わせ技は効果があるのか

結論から言えば効果はあります。けれど、乗車している家族との会話は一歳成立しませんし、雨音を完全に遮音できません。

先日の雨天時、Loopだけでは雨音を含む騒音に耐えられず、AirPods Maxも併せて運転したところ、雨音が突き抜けてくるのを経験しました。それだけ雨音がうるさいことを意味しています。

ちなみに、Loop+ AirPods Maxの状態でも、ビニール袋のガサガサ音は突き抜けてきます。

まとめ

聴覚過敏者が雨を嫌がるのは、処理する音の情報が多過ぎるからです。雨音含め、様々な騒音が増すことで大きなストレスとなります。加えて視覚から入る情報も増えるため、単純に脳が疲れてしまうんです。

聴覚過敏は、特定の音や騒音に過剰反応する症状。

誰でもできる簡単な方法は、耳栓やイヤーマフ、ノイズキャンセリング機能が備わったイヤホンをつけること。

人は、音を聞き続けることで疲れるんです。

私も色々な耳栓やイヤーマフを使ってきましたが、今はLoopの耳栓に落ち着きました。

雨の日に疲れてしまわないためにも、聴覚過敏を抱えている人におすすめの商品です。

今回は以上になります。