【ミニマリスト】モノを減らしたいなら収納は買わない

今回は「モノを片付けるのに収納を増やしてはいけない理由」について書いていきます。

こんにちは、ミニマリストYAITAです。

音に過敏反応してしまう“聴覚過敏”を抱え、作業の全てをiPadだけで行う40代ブロガーです。現在、個人では69種類のモノを管理し、妻と2人で暮らしています。

私のミニマリストな生き方は、病院のベッドで偶然読んだ1冊の本から始まりました。

モノを減らしたいなら収納は買わない

散らかったモノを片付けるために、新たな収納を購入して片付ける選択があります。私個人の意見を述べさせていただくと、この方法はおすすめしません。

モノをモノで解決する考えは、結果としてモノが増えていくからです。なので、モノを減らしたいなら収納は買わず、手放す・捨てることをおすすめします。

別の記事でも解説していますが、家にモノが増える理由は単純です。

収納を買う前に

収納を買う前に考えてほしいのは、その収納を買って何を片付けるのかです。そもそも、片付けるべきモノは、あなたや家族にとって必要なモノでしょうか。

「収納」という漢字は、共に「おさめる」と書きます。『モノをあるべき所へおさめる』が収納の役割で、収納を買うことでモノは片付くでしょう。

では、その収納をどこに置くのでしょうか。

モノを収納にまとめただけで、モノの数は単純に増えています。また、モノが片付いたことで部屋は広くなったと錯覚してしまうんです。

モノをモノで解決する方法は、結果としてモノを増やしていきます。

収納は大きいほど邪魔になる

収納量が多い収納ほど、多くのモノを片付けられ、モノをまとめられます。けれど、大きい収納ほどスペースを必要とし、邪魔になるとも言えます。

さらに言えば、大きい収納ほど捨てるのがメンドウです。

筆箱や鞄程度の大きさなら簡単ですが、棚クラスの収納では持ち運ぶのも大変ですよね。すると、その収納を使い続けるしかありません。

例えば、子供のために準備した大きな収納は、子供が自立して家を出ていった後も残り続けるでしょう。そうして残された大きな収納は、引越す、たて壊す、終活といったイベントの時に、大きな弊害となってしまうんです。

引越し・終活・遺品整理は一苦労

私は母の介護のため、今住んでいる家を建てました。それまでの実家は3DKのメゾネットアパートで、家にあった荷物の全てをひとりで片付けます。

所狭しに並べられた棚、各部屋に置かれたタンス、押し入れに並べられた収納の数々。中のモノや状態を確認し、ひとつ1つを整理するだけで一苦労です。

唯一の救いだったのは、実家の地域は、タンスや粗大ゴミなどを毎日捨てられる施設があったことでした。

仮に私が60代だったら、ひとりでは片付けられなかったでしょう。

なので、体が動く若いうちから、身近なモノを減らしていくべきです。大きな収納を買うことは、それだけのスペースとコストが発生し、その大きな収納を片付ける日が訪れます。

収納は捨てる時のことも考えて購入する

モノを片付けたり、貴重品を管理したりと、モノを管理するための収納は必要です。私も収納は持っています。

「収納を1つも所有するな」と言いたいのではありません。収納を買うのなら、収納を使う目的と同時に、捨てる時のことも考えて検討してほしいんです。

大きい収納ほど沢山のモノを片付けられるのは事実です。けれど、引越しや終活で処分するとなった時に大変な苦労をします。上でお伝えしたように、モノをモノで解決しようとすると、モノは増えていく結果を招くんです。

なので、購入の前に本当に必要な収納なのか?そもそも、片付けたいモノは必要なモノなのか?をよく考えて下さい。

使う収納がコンパクトであれば車にも載せやすく、捨てる時もそこまで苦労しません。モノは大きいほど、重たいほど移動する時に苦労します。

部屋を広くするのに最も効率的な方法は、収納に片付けるのではなく、モノを増やさないことです。

私個人の収納は3つだけ

私は、1畳分のクローゼット内に3種類の収納を使っています。私物だけで言えば、全てこの中のみです。

  • カラーボックスx2
  • 引き出しのついたボックスx1

茶色のカラーボックスと引き出しは、15年以上使っている私物で実家から運んできたモノです。今は私の下着やApple製品の空箱、貴重品などが納められています。また、引き出しの上に、バッグを置いています。

上の画像では見えませんが、茶色のカラーボックス(左側)には緊急時の避難用リュックが入っています。引き出しを右にスライドさせて取る感じです。

白いカラーボックスは、元々母が使っていたモノを引き継ぎました。捨てるつもりでしたが、ハンガーラックの長さが足りなかったので調整用に。

白いカラーボックスには、サウナセット、猫壱のお皿、水筒、木村工房のショルダーバッグが置かれています。また、部屋を引き継いだ時は介護臭で蔓延していたので、消臭スプレーや芳香剤も置いています。

ミニマリストは人生を楽しむためにモノを手放す

ミニマリストは、自分が必要とするモノを強調させるために、あえてモノを手放します。自分のやりたいことに集中するため、弊害となるモノを排除していく。結果として、必要最小限のモノだけが手元に残っていきます。

ただモノがない部屋に住む人をミニマリストとは呼ばず、やるべきことを理解し、集中できる場所を持っている人こそミニマリストだと私個人は考えています。

本当の自分と時間を取り戻し、充実した毎日を送れてこそ、人生は楽しめるからです。

モノを必要とした時代〜無くても良くなった時代

人間は生活に問題を抱え、解決するためのモノを開発し文明が発達してきました。

例えばテレビ・冷蔵庫・洗濯機が『昭和家電3種の神器』と言われたように、当時は毎日に「楽しみ」が無く、食料の「保存」もできず、服を洗うにも「手間」が必要だったからです。今ではあるのが当然の家電達は、当時だと無いのが普通でした。

しかし令和となった今、生活に必要なモノを探す方が難しくなっています。すなわち、現時点で生活に必要な「問題」は解決されたことを意味しているんです。

モノを求める時代から、モノを手放そうという人達が現れます。その第1人者とも言える人が、世界的に大ヒットした「人生がときめく片付けの魔法」の著者、片付けコンサルタントの近藤麻理恵さんです。

あなたにとって本当に必要なモノ

文明化が進み、私たちの生活が豊かになった現在、あなたにとって本当に必要なモノとは何か。明確に答えられるでしょうか。

私なら開口一番に「iPad」と言います。毎日触るデバイスですし、iPadが無いと何もできない位、私の生活には欠かせないモノです。

もし、すでに本当に必要なモノを手にしていれば、ぜひ強調させてみて下さい。すると、本当にやりたかった物事に集中できる時間を作れます。

もし、本当に必要なモノが見つかっていない人は、ぜひお部屋を掃除してみて下さい。すると、あなた自身に向き合える時間が現れます。

あなたの思考を邪魔するモノがあるからこそ、物事に集中できなくなるんです。収納を増やすことで一時的な解決はできても、結果的にモノを増やしてしまいます。

本当に必要なモノなら、捨てるべきではありません。けれど不要なモノなら、持つべきではありません。

今回は以上です。