【どうしたらいい?】聴覚過敏に悩む人への対策|私はこうしています

聴覚過敏かもしれないけど、どうしたらいいのか、何科を受診したらいいのか、これからどう生活すればいいのか分からない…。

本記事は、ご覧の疑問に向けた内容になっています。

こんにちは、ミニマリストYAITAです。

音に過敏反応してしまう“聴覚過敏”を抱え、作業の全てをiPadだけで行う40代ブロガーです。現在、69種類の私物を管理し、妻と2人で暮らしています。

2022年の12月、私は『精神的ストレスによる聴覚過敏』と診断されました。

以降、私がどのように対応してきたのか?をご紹介します。

【どうしたらいい?】聴覚過敏を患う3つの原因

まずはお近くの耳鼻科を受診し、聴力検査を受けて下さい。聴覚過敏が疑われる場合、大きな病院で精密検査するための紹介状を準備してくれます。小さなお子さんの場合は、小児科でも大丈夫です。

私も近くの耳鼻科を受診した後、紹介してくれた大きな病院で精密検査を受け、聴覚過敏と診断されました。

聴覚過敏の症状を引き起こす3つの原因

担当医の話によると、聴覚過敏の症状を引き起こす原因は、主に3つあるそうです。

  1. 先天性(生まれつき)の障害による原因
  2. 物理的外傷による原因
  3. 精神的ストレスによる原因

順に解説します。

先天性(生まれつき)の障害による原因

聴覚過敏は発達障害に併存しているケースがあります。つまり、生まれつき聴覚過敏を抱えた状態です。

  • ショッピングモールに行くのを嫌がる
  • 電車や踏切の音を嫌がる
  • 車通りの多い道や高架下を嫌がる

特定の場所へ行く度に大泣きする赤ちゃんや子供の場合、煩いから泣いているのかもしれません。

先天性の聴覚過敏の場合、治療に関しては難しいと言われています。

物理的外傷による原因

鼓膜に物理的な傷があることで、特定の音が大きく聞こえてしまう症状があるそうです。

耳鼻科の検査で傷は確認可能で、治療で改善できます。

精神的ストレスによる原因

精神的ストレスによって、特定の音や大きな音に過剰反応するケースがあります。私が聴覚過敏を抱えた原因は、この精神的ストレスによるものです。

言い方を変えると、聴覚過敏は誰にでも起こり得ます。検査で物理的外傷は見つからず、私は発達障害を抱えていません。

精神的ストレスによる場合、年単位の長期的な治療を継続することで改善が見込めるそうです。治療期間は人によります。

そもそも聴覚過敏とは?特徴や症状は人それぞれ

聴覚過敏とは、一般の人には気にならない生活音が、苦痛を伴う騒音に聞こえる症状です。ザックリ言うと、“苦手な音に過剰反応する人”という感じでしょうか。

苦手な音は人それぞれ

聴覚過敏を抱えている人が苦手な音はそれぞれです。例えば私のケースをご紹介します。

  1. 金属製の食器が触れ合う高音
  2. ビニール袋や紙袋のガサガサした音
  3. ペーパータオルの音
  4. 子供や赤ちゃんの泣き声や笑い声
  5. 運転中に聞こえてくる騒音

主に高音域が苦手で、特にビニール袋と金属音は苦痛に感じるほどです。

逆に、高音は平気でも低音が苦手という人もいます。つまり、聴覚過敏を抱える全ての人が、同じ音に過剰反応するとは限りません。

もちろん、聴覚過敏を患う以前は平気でした。

苦手な音に疲れてしまう

ショッピングモールや人混みが多い場所、映画館、フェス、イベント会場などは沢山の音で溢れていますよね。聴覚過敏者は、それらの音を聞き続けることで疲れてしまいます。

「音に疲れる」といった感じです。

例えばショッピングモールで買い物する時をイメージして下さい。ショッピングモールでは、様々な音で溢れています。

  1. 通行人の話し声や笑い声
  2. 通行人が持つ買い物袋の音
  3. 通行人の足音(ハイヒールやブーツ)
  4. 買い物カートや子供用カートの音
  5. 子供や赤ちゃんの笑い声や泣き声
  6. 荷物を運ぶ台車の音
  7. 店内のBGMやアナウンス
  8. お店スタッフの営業トーク
  9. イベントホールからの騒音
  10. 施設の空調音

これら複数の音を聞き続けることで疲れてしまうんです。「歩き疲れた…」に近い感覚で「音に疲れた…」という状態になります。

「え? なんで?」

と疑問に感じるかもしれません。

聴覚過敏者に関係なく、大き過ぎる音は人間にとってストレスになるからです。特定の音に過剰反応する聴覚過敏者は、普段の生活音にすらストレスを感じてしまいます。

だから、苦手な音や煩い場所に近づくことを嫌がるんです。

もちろん、聴覚過敏を抱える以前は平気でした。ですが、現在では煩くて歩けません。

誰しも音によるストレスを感じている

環境省:生活騒音_互いの思いやりで騒音のない社会を

私たちの身の回りにある騒音は、聴覚過敏者に関係なくストレスの原因になっています。

上記画像は、環境省が公開している生活騒音の目安を表したものです。静かなイメージを持つ図書館ですら40dB(デシベル)の騒音があります。

人の話し声は、概ね50dBで、60dB以上から「煩い音だ」と認識するそうです。

弁護士ドットコムニュースでは、『「夜眠れないから田んぼに毒薬を流したい」カエルの騒音問題、地方自治体に届く驚きの相談』といった記事が公開されています。

人は、音にもストレスを感じるんです。

どうしたらいい?聴覚過敏と上手く付き合っていく方法

聴覚過敏の症状は、見た目で判断できません。何気なくヘッドホンをしている人は、音楽を聴くためではなく、騒音を遮音するためのイヤーマフかもしれないんです。

誰にも言えず、誰にも理解して貰えず、苦しんでいる人が今いるかもしれません。

私は「自分には苦手な音がある」と公表しています。

「大きな音が苦手なんです。なので、耳栓やヘッドホンを付けて話すことがあります」

と、初めて話す人には耳栓とヘッドホンを見せて伝えることから始めました。もちろん、義母や義父、母も知っていますし、町内にも広まりました。

聴覚過敏の自分を受け入れる

まず「聴覚過敏を抱えた自分を受け入れること」から始めました

幸いにも、フリーランスで働いていた私は、家から出る機会がほとんどありません。地方暮らしな点もあって、外の騒音に悩まされる機会が少ないことはラッキーでした。

ただし、家での生活音に悩まされます。

例えばテレビ、掃除機、調理中や食事中の音、食洗機などです。耳を塞ぎたくなる音は、家の中だけでも沢山ある事実に心が萎えていきます。

悲しんでいる時間より、楽しめる時間の方が精神的にも疲れません。ポンコツな体を受け入れつつ、自分に合う耳栓を探すことにしました。

聴覚過敏を知ること

Webライティングの仕事をしていた経験から、聴覚過敏を事前に知っていたことのも幸いでした。

耳鼻科を受診して紹介状を書いてもらい、大きな病院で精密検査を受けること。対策には耳栓やイヤーマフ、ノイズキャンセリング搭載イヤホンが使える事実を事前に知っていたんです。

偶然所有していたAirPods Proが、入院時に大活躍してくれました。

私が実際に使ってきた耳栓・イヤーマフ・イヤホンを紹介

苦手な音を回避する方法は『苦手な音を出す場所には近寄らないこと』が1番です。

例えば、映画館や人混みが多い場所・フェスやイベント会場・アミューズメント施設・花火大会など、大きな音や苦手な音の発生源には近寄らないこと。

これだけでも精神的ストレスを回避できます。

とはいえ、生活する以上は周囲の生活音が耳に入ってきますし、音がする場所へ出向く機会はあるでしょう。

そこで、物理的に遮音するのが簡単にできる対策です。

ただし、周囲の音を完全に遮音できません。耳栓やイヤーマフは低減できる程度で、苦手な音は突き抜けてきます。単純に、遮音値より煩い音だからです。

けれど、耳栓が有ると無いでは全く異なります。あなたに合った耳栓を探して、少しでも騒音を低減しましょう。

私が使ってきた耳栓やイヤーマフ、イヤホンを、感想付きでご紹介します。

セリア(100円均一ショップ)の耳栓

聴覚過敏と診断されて以降、初めて買った耳栓。

100円均一SHOP(セリア)の耳栓で、付けていても周囲と会話できます。ただし、持ち手部分が耳から出るため目立ちやすく、就寝時には使えません。また、装着時に違和感を感じます。

他に、スポンジ状の耳栓も試しましたが、遮音性が高いとは言えず、ただ耳に違和感を感じるだけでした。

購入したものの、今は使っていないので手放しています。

Buloge 防音イヤーマフ

-33dBの遮音性能を持つイヤーマフ。価格も2,000円とお値打ちのため、購入しました。

人の会話音は概ね50dB程度なので、イヤーマフを付けた状態でも何とか聞き取れます。ショッピングモールでも使用しましたが、有ると無しでは効果が全く異なるためおすすめです。

ただ、耳への圧迫感が強く、メガネ着用の人にはおすすめできません。メガネのテンプル〜先セル、いわゆる耳にかける部分をイヤーマフが圧迫するため、痛みを感じるからです

私は外出時にメガネを着用しているので、耳元の痛みが難点に感じました。

また、イヤーマフのサイズが大きいため目立ちます。目立つのが嫌な人にもおすすめできません。

結局、このイヤーマフも手放しています。

Loop Experience Plus

聴覚過敏を患って約半年、メインでお世話になっている耳栓。遮音値は最大-23dBで『音質は下げず、音量を下げる』という性能を持っています。ただ、価格が約5,000円とお高いです。

Loop Experience Plusは、-5dB低減させる“ミュートプラグ”を装着することで-23dBの効果を発揮します。Loop Experience(-18dB.約4,000円)では、高い遮音性を体感できません。特に聴覚過敏で悩む人は、間違いなくPlusをおすすめします。

Loopのメリットは、遮音性能と共に、とにかく目立たないことです。正しく付けると正面からでは耳栓が見えず、就寝時にも使えます。

私は地方(しかも田舎)暮らしなので、寝る時には耳栓を外しますが、悪天候時や暴風など煩い時には付けたまま寝ています。耳栓が邪魔で起きるといったこともありません。

Loop Quiet

上でご紹介したExperience Plusより遮音性に優れた耳栓で、-27dBの遮音性能を持っています。より静けさを求めたい人や、価格を抑えた耳栓が欲しい人(約2,600円ほど)におすすめです。

-27dBでも周囲と会話は可能で、装着時に目立ちません。

ただ、個人的な感想を言うと、QuietよりExperience Plusをおすすめしています。その理由は、下記記事に書いてあるので参考にご覧下さい。

2023年7月現在、私はLoop Experience Plusをメインに使い、Quietは手放しています。

AirPods Pro

上記広告は新型(第2世代)ですが、聴覚過敏を患う前から初代を愛用していました。ノイズキャンセリング性能が高く、周囲の騒音を低減してくれるイヤホンです。

体感ではありますが、Loop Experience PlusとAirPods Pro なら、騒音対策だとAirPods Proの方が優れていると考えています。

ただし、充電中や就寝時には使えず、バッテリーも長持ちしないことから常時使えません。

Loopの耳栓を購入した当時、普段はLoopで過ごし、煩い所はAirPods Proと使い分けて生活していました。

AirPods Max

Loop Experience Plusと同様にメインで使っているノイズキャンセリング搭載ヘッドホン。外出時には必ず首にかけています。

価格は8万円超えと高額ですが、高い遮音性能と空間オーディオを体感できます。メガネを付けたままでも疲れにくいほど、優しいフィット感もMaxのメリットです。

さらに、バッテリー容量にも優れているため、外出時にバッテリー切れを起こす心配もありません。

ただし、就寝時には使えませんし、ヘッドホンなので目立ちます。

Loopの耳栓とAirPods Maxの重ねワザが強力

2023年7月現在、外出時にはLoop Experience Plusを装着し、AirPods Maxを首にかけて移動しています。煩い場所ではLoopの上にAirPods Maxを重ねるといった対策です。

Loopの耳栓は耳の内側へ隠れる様に装着でき、AirPods Maxの優しいフィット感で、Loopの耳栓を圧迫しません。この重ねワザが凄く強力で、体感的には-40dB〜-45dB程度の遮音性能を発揮します。

この数値は、隣人との会話が成立しないレベルです。とはいえ、下記2点に注意して下さい。

【注意点1】高い遮音性は危険を伴う

高すぎる遮音性は危険を伴います。なぜなら、無音に近くなるほど周囲の音に反応できないからです。

外出時には遮音していますが、背後から近寄る車や自転車に「音」で反応できません。真後ろの距離でやっと気がつく状態で、驚いた経験は何度もあります。

もし、小さなお子さんに耳栓やイヤーマフを装着させる場合、周囲の確認を怠らない様、しっかり教えてあげて下さい

【注意点2】煩い場所で耳栓を外さないこと

煩い場所で耳栓は外さないで下さい。遮音されていた音がダイレクトに伝わるため、痛みを伴うほど煩く聞こえます。最悪、鼓膜を傷つける原因にもなりかねません。

色々な耳栓を使って遮音性能を確かめようと、煩い場所であえて耳栓を外したことがあります。その時、あまりの騒音に耳が潰れそうな感覚を受けました。

そのため、耳栓を外す時は比較的静かな所で外して下さい。

聴覚過敏者への対応はどうしたらいい?

あくまで個人的な意見ではありますが…

背後から急に声をかけられると驚くので、視界内に入ってから話しかけてくれると助かります。

ある歯医者さんでの出来事です。

治療の際、先生と歯科衛生士さんに「煩い音が苦手なので、耳栓を付けています」と伝えました。

周囲の治療音は耳栓で低減できますが、自身の治療音は低減できません。音に疲れ、治療席でグッタリしている私を見た衛生士さんの対応が、日に日に変わっていきました。

  • ジェスチャーで私を呼ぶ様にしてくれた
  • 私の視界内に入ってから話しかけてくれた
  • 声のトーンを下げてくれた

聴覚過敏の私を気にかけてくれているのが申し訳なく感じたと同時に、とても嬉しかったです

まとめ:聴覚過敏の症状は人それぞれ

聴覚過敏は、一般の人が気にならない特定の音に過剰反応する症状です。音によっては痛みを伴うほどで、音によるストレスで疲れてしまいます。

この聴覚過敏は、生まれつき・物理的な傷・精神的ストレスの3つが主な原因です。すなわち、聴覚過敏は誰にでも起こり得ます。

まずは耳鼻科を受診し、大きな病院で精密検査を受けて下さい。そこで「聴覚過敏です」と診断された場合、素直に状況を受け入れ、あなたに合った耳栓を探していきましょう。

聴覚過敏者は、苦手な音に近づくことを嫌がります。一般の人にとって平気な音は、聴覚過敏者には苦痛な音かもしれません。そして一般の人は、その事実に気づけません。

なので、自ら発信していくしかないんです。

あなたが疲れないためにも、あなたの周囲に伝えて共有しましょう。

今回は以上です。