今回は「ミニマリストの生活が合わない」について書いていきます。
こんにちは、ミニマリストYAITAです。
音に過敏反応してしまう“聴覚過敏”を抱え、作業の全てをiPadだけで行う40代ブロガーです。
ミニマリスト生活が合わないなら止めていい
ミニマリストの生活が自身に合わないなら、すぐに止めるべきです。『ミニマリストは人を選ぶ』が持論で、“ミニマリズムの思想や趣向に合わない人はいる”と考えています。世界には色々な価値観を持った人がいて当然であり、あなたの理想がミニマリズムに適しているとは限らないからです。
モノを手放す、断捨離する、モノを厳選することで得られるメリットは沢山あります。その一方で、モノがあることに充足感を抱く人はいるでしょう。
では、どんな人がミニマリストに向いているのか?
その判断基準はたった1つで、下記記事にて解説しています。
「ミニマリスト やめました」
という検索ワードがあるのをご存知でしょうか。つまり、ミニマリスト生活を試したものの、自分に合わなくて止めた人が沢山いることを表しているんです。
生活環境の変化が合わない人は、ストレス増加の原因になるだけです。なので、自分に向いていないのなら止めて下さい。
ミニマリストの生活や思想が合わない理由
ミニマリスト生活を試したものの、止めた人たちに挙げられる主な理由をまとめました。
- モノを減らすことで得られる充足感が期待ハズレだった
- モノを捨てることで生活の不便やストレスが増加した
- モノを捨てるのが難しく億劫になった
- 本当に大事なモノまで捨ててしまい後悔した
- 生活や趣味の変化によってミニマリズムに興味を示さなくなった
- 理想のシンプルライフを実現できなかった
- モノを手放す・断捨離によって得られるメリットを感じられなかった
- モノを持たないミニマリズムの思想・制限が不満やストレスの原因になった
- モノの無い部屋が息苦しい・逆に落ち着かなく感じた
- 毎日似た格好だと周囲の視線が気になる
- 質素な生活を送っていると周囲に見られるのが嫌だ
- モノに囲まれた優雅な暮らしがしたい
他にも様々な理由が挙げられれるかもしれません。
ここでお伝えしたいのは、ミニマリストに明確な定義はありません。ミニマリストそれぞれに趣味趣向が異なるためで、明確な線引きができないからです。
「このアイテムを持っている(または持っていない)からミニマリスト」
「部屋に一切モノを置かない人がミニマリスト」
といった線引きもありませんし、そもそも生活に必要なモノが無ければミニマリストも生きていけません。
ミニマリストの生活を始めるべく、部屋中のモノを断捨離した人はいるでしょう。
その中には、上述したように“大事なモノまで捨ててしまい後悔した人”がいれば、“モノの無い部屋が息苦しく落ち着かない”という人もいたはずです。
「部屋にモノを一切置かないのがミニマリスト」
何もない部屋という単純な情報が「ミニマリストの正解」に見えてしまい、誤解や誤認を生む理由となっているのかもしれません。
ミニマリストに対する世間の印象
という認識や疑問をもつ人は少なからずいます。
以前の私自身がそうです。何もない殺風景な部屋の隅で小さなな机と疲れそうな椅子に座り、作業しづらそうな姿勢でパソコンへ向き合う姿をイメージしていました。
「使いやすい机と心地の良い椅子の方が、作業は捗るだろう…」
「何も無い部屋だと落ち着かなそう…」
「観葉植物の1つでも置けばいいのに…」
ミニマリストの存在は以前から知っていましたが、“備えあれば憂いなし”の精神だった当時の私には、とても受け入れられませんでした。
「モノがある暮らし=正解」
と考え、疑うこともしなかった私が1冊の本と偶然出会ったことで、それまでの認識を180度変容します。
『モノがあることで生活のストレスや悩みの種を生んでいる。それなら、厳選した方がモノからのストレスから解放され、“余白(自分だけの時間)”を取り戻せる。余白を優先するため、ミニマリストはモノを手放すんだ』と知ります。
モノを手放す・持たない行為の全ては、自分がやりたいことを優先するための手段だと教えられたんです。
本書と出会ったのは精神科病棟のベッド。当時は必要最小限の荷物しかなく、ただベッドから見える外の景色を眺めていました。この“自分だけの時間”がとても至福に感じたのを今でもハッキリ覚えています。
余白(自分だけの時間)を優先する
ただモノを捨て、必要最小限のモノで生活を続けるのがミニマリストではありません。自分がやりたいことに集中するため“あえて”モノを減らし、自分だけの時間を取り戻す『余白』を優先しているんです。
余白を持たせた生活を送ることで、あなたの生活サイクルやストレスに変化が現れます。
その変化とは、心の豊かさです。
私自身、毎日の生活を送る中で“空を眺める時間”を儲けています。下記が我が家から見える景色です。
地方(しかも田舎)だけあって、目の前には田園が広がっています。この窓から西陽を眺める時間が大好きです。何もしない時間が至福であることを病室のベッドで知って以降、心の豊かさやストレスを和らげるために、あえて何もしない時間を設けています。
“余白が重要である”と知っているからこそ、ミニマリストは自分だけの時間を意識し、優先するんです。
ミニマリストもモノは持ちます
ミニマリストも生活のためにモノは持ちます。ただし、自身のやりたいことを実現するために必要なモノであり、不要なモノを持とうとしません。加えて、自身がやるべきことに充てられる“時間”を優先します。
なぜなら、モノによるストレスや管理の手間から解放され、その分のリソースをやりたいことに充てられるからです。時間は有限であり、人生をやり直せても、失った時間は取り戻せません。
誘惑するモノや邪魔なモノがあると集中できないですよね。人間の意志やモチベーションは長く続かないもので、誘惑には負けてしまうもんです。
誘惑に負ければ限られた時間は減っていき、結果としてモチベーションの減少やストレスの原因になり得ます。
自身がだらしない、強い意志や気合いが足りないからではなく、人間はモチベーションを維持できない生き物です。なので、あなたがだらしないのではありません。
だからこそミニマリストは自分に必要なモノだけを厳選し、誘惑や邪魔になるもモノを極力手放すんです。全ては、やるべきことに向き合うため。
やりたいことに集中できる場所
“やりたいことに集中できる場所を好むのがミニマリスト”というのが私なりの考えです。すなわち、今あなたが最も取り組みたいことに集中できる環境であれば、モノはあっても問題無いんです。
確かにミニマリストは必要最小限・少数精鋭を理想と考えるものの、必要最小限のモノは絶対に必要なワケです。例えば、私にとってiPadが必須である様に、各ミニマリストにとって必須と言えるモノは存在します。
ただし、誘惑に負けてしまう他のモノがあってはいけません。上述した様に、人間はモチベーションが続かないからです。
本記事で紹介している「手放す練習」の著者“ミニマリストしぶ”さんは、ミニマリストの究極と言えるほどモノを持っていません。
それだけ余白を重要視し、自分だけの時間を大切にしている人なんだと推察できます。
あなただけのミニマリズムスタイルを見つけてほしい
ミニマリストに明確な定義はありません。なので、あなただけの、あなたに適したミニマリズムスタイルを見つけてください。
「ミニマリストなんだから、〇〇でなくてはならない」
といった制限やルールを無意識に作ってしまうから、ミニマリストな生活に息苦しさを感じてしまうのではないでしょうか。
もちろん、部屋が散らかっている。生活ゴミが部屋中に散乱している環境では難しいでしょう。
まずは不要なゴミから片付け、自身にとって必要であり、かつ大好きなモノを見つけて下さい。そして、それ以外のモノを部屋から取り除いた時、空間となった余白があなただけの時間を生み出します。
とはいえ冒頭でお伝えした様に、ミニマリストは人を選び、あなたには適さないかもしれません。
その時は、無理にモノを厳選しないで下さい。あなたに適した生活サイクルを送ることが何より重要です。
ただ、ミニマリストから1つだけお伝えしたいことがあります。
生活に余白(あなただけの時間)を持たせて下さい。過度なスケジューリングはあなたの体や心の休息時間を減らす要因となり得ます。
夕暮れ時の10分、空を眺める時間を作ってみる。
それだけでも、あなたの心の豊かさに変化を与えるでしょう。
今回は以上です。