【SideCar】iPadを液タブ化して絵を描きたい!|実際にクリスタで描いてみました

・iPadを液ダブとして使いたい
・自分のiPadでもできる?
・液タブとiPadならどっちが買い?

本記事はご覧の疑問に向けた内容です。

こんにちは。YAITAです。仕事とプライベート両方でiPadを愛用しています。iPad歴は4〜5年ほどです。

今はスマホでデジタル絵を描ける時代になりました。もちろんiPadでも可能で、スマホより大きい画面、Apple Pencilで本格的なデザインができます。中にはiPadを液タブ化したいと考えている人もいるでしょう。

Macデバイスで対応するなら、SideCarが便利です。

今回は「iPadを液タブ化するSideCar」について書いていきます。

本記事はWindowsに対応していません。Windows PCとiPadを接続する方法に関しては紹介していないので、求めている情報が無ければページを閉じて下さい。

SideCarできない?iPadを液タブ化させる条件

本記事用に準備したもの。iPadを液タブ化させて描きました。

そもそもSideCarとは、Macの画面をiPadにミラーリングさせる機能です。iMacやMacBookで起動したお絵描きアプリをiPadに表示し、液タブ化する流れになります。

とはいえ、全てのMacデバイスにSideCarは対応していません。まずは持っているデバイスが対応しているか確認しましょう。

SideCarに対応しているMacデバイスは下記の通りです。

MacOS
Catalina以降
iPadOS13以降
MacBook Pro(2016年以降)全てのiPad Pro
MacBook(2016年以降)iPad(第6世代以降)
MacBook Air(2018年以降)iPad Air(第3世代以降)
iMac ProiPad mini(第5世代以降)
iMac(2017年以降)
iMac(Retina 5K,27-inch,Late2015)
Mac Pro(2019年モデル)
Mac mini(2018年以降)
Mac studio
参照:Apple 日本

これらの他にも条件があります。

・両方のデバイスで、2ファクタ認証を使って、同じApple IDでサインインしておく必要があります。
・SideCarをワイヤレスで使う場合は、両方のデバイスを10メートル以内に近づけ、Bluetooth、Wi-Fi、Handoffを有効にしておく必要があります。iPadでモバイルデータ通信を共有しないこと、Macでインターネット接続を共有していないことを確認してください。
・USBでSideCarを使うには、Macを信頼するようにiPadを設定しておく必要があります。

引用元:Apple 日本

iPadを液タブ化する方法:SideCarの設定手順

この記事を書くにあたって、実際にiPadを液タブ化させてTOP画像を描きました。お絵描き環境は下記の通り。

  • Mac:MacBook Air(2019年)
  • iPad:iPad Air(第4世代)
  • ツール:Clip Studio Pro(for Mac)
  • Apple Pencil(第2世代)

MacBook Airでクリスタを起動し、SideCarでiPadにミラーリングさせて描く感じです。

Clip Studio(クリスタ)はiPad用アプリもありますが、買い切りができず月額制のみの仕様です。私はWindows版のライセンスを所持していたので、Macへインストールしました。ライセンスがあれば、OSが変わっても大丈夫です。

SideCarの設定手順

iPadを液タブ化させる手順をまとめました。特に難しい操作はなく簡単です。

  1. Macのシステム環境設定から「ディスプレイ」を選択
  2. 「ミラーリングまたは拡張」を選択
  3. ディスプレイ位置を調整する

順に紹介します。

Macのシステム環境設定から「ディスプレイ」を選択

Macのシステム環境設定にある「ディスプレイ」をクリックしましょう。ディスプレイ設定へと進めます。

「ミラーリングまたは拡張」を選択

ディスプレイ設定画面の左下にある「ディスプレイを追加」を開き「ミラーリングまたは拡張」部分に表示されているデバイスを選択しましょう。

私の場合はiPad Air4が表示されています。

すなわち、この部分にデバイスが表示されていなければ、ミラーリングできません。

また「キーボードとマウスをリンク」はユニバーサルコントロール設定です。今回はミラーリングが目的なので選択しないようにしましょう。

ユニバーサルコントロールで液タブ化できるか試しましたが、Macで立ち上げたクリスタをiPadに移動できませんでした。

なお「ユニバーサルコントロールできないんだけど」という人は、下記記事を参考にご覧ください。

ディスプレイ位置を調整する

ミラーリングが完了すると、モニター上部に専用のアイコンが表示され、ディスプレイ設定画面に2枚目のモニター(iPad)が表示されます。

任意の場所に変更しましょう。

クリスタ:ウィンドウを追加する方法

クリスタでウィンドウを追加するには、メニュー「ウィンドウ」のキャンパス内にある「新規ウィンドウ」を選びましょう。

すると、同じ名前のウィンドウが追加されるので、片方のモニターへ移動させるだけです。

液タブとiPadの液タブ化:買うならどっち?

Wacomの液晶タブレットとiPad Air4

「液タブが欲しいけど、他にも色々できるiPadを買った方が何かと便利?」と悩む人はいるかもしれません。

ここで気になるのが「液タブとiPad、買うならどっち?」という問題。

ポイントは、あなた自身が「どう描きたいか」です。

個人的意見となりますが、既にデザインPCを持っているのなら液タブ。デザインPCを持っておらず、何処でも手軽にデザインを楽しみたい人はiPad Proをおすすめします。

固定と自由

そもそも液タブはデザインPCに接続して使用するので、単体では動きません。PCの側に置くため作業場所が固定されます。

一方、iPadの液タブ化はケーブルで繋ぐ必要がないため、Side Carの範囲内(10m)なら何処でも大丈夫です。セルラーなら、外出時でもiPadだけで自由に絵が描けます。デザインPCは持ち歩けないので、オフィスや自宅でも同じ環境でデザインしたい人にはiPadがおすすめです。

今回iPadで絵を描いてみて一番に感じたことは、描く場所を選ばないことでした。

描き心地

WacomのペンとApple Pencil

液タブ用のペンとApple Pencilでは持った感覚や使い心地、液晶に線を描く感触等が異なります。当然ながらApple Pencilで液タブの画面に線は引けません。逆も然りです。

個人的には液タブの方が描きやすいです。

他にも、液タブペンにはショートカットボタンが付いていますが、Apple Pencilにはありません。

また、iPadで絵を描く際、Apple Pencilの固い感触が気になる人もいるでしょう。

私はPZOZの保護カバーを使っています。

ペン先の摩耗を保護するためのカバーで、付けたまま作業ができ、ペンを使っている時の「カツカツ」といった音も気になりません。

ペン先にピッタリとフィットしますが、埃が入ると外れやすくなります。iPadを外でも使う人は注意しましょう。

この商品に関する記事もあるので、気になった人は併せてご覧下さい。

購入前には実際に使い心地を確かめる

液タブにしろiPadにしろ高額です。「やっぱり液タブ(またはiPad)にすればよかった…」と後悔しないためにも、自身で使い心地を確かめてから購入すべきです。

また、PCとタブレット(iPad)は全く異なるデバイスです。PCでできることは、iPadでも同じようにできるとは限りません。逆も然りです。

家電量販店や専門店で展示品を触れますので、まずは実際に触れて、自分に合っているのか確認して下さい。

そして「コレだ」と思える1台を選びましょう。

今回は以上です。