本記事は、ご覧の疑問を持つ人に向けた内容になっています。
こんにちは、ミニマリストYAITAです。
音に過敏反応してしまう“聴覚過敏”を抱え、作業の全てをiPadだけで行う40代ブロガーです。
ミニマリストは病気や病名ではない

まずお伝えしたいことがあります。
ミニマリストは、ミニマリズムでシンプルなライフスタイルを理想とする人を示す言葉であり、病気・病名ではありません。私を含め、病気をきっかけにミニマリストとなった人はいるでしょう。しかしながら、病気を患ったらミニマリストになるワケでもないんです。
「ミニマリストは病気・病的だ」
ミニマリストに否定的な意見を持つ人は少なからず存在し、揶揄されることはあります。
ですが、人の価値観や趣味趣向は違って当然であり、ミニマリストの中でも価値観は異なるんです。色々な考えを持つ人が混在する社会の中で、ミニマリズムというライフスタイルに価値観を持つ人も存在します。
とはいえ極端にモノを持たず、食事や衣類を制限し、モノがほとんどない部屋で生活する。ミニマリストの姿勢が一般の人には異常に見えてしまうことで、病気・病的と揶揄されるのだと、浅はかながらに考えています。
何度も恐縮ですが、ミニマリストは病気ではありません。
ミニマリストが病気・病的だと言われる6つの理由

端的に言えば『ミニマリズム(最小限主義)の生活が幸せそうに見えない・考えや価値観が合わない』ってことです。
ミニマリストが病気・病的だと言われる理由を挙げてみました。
- 生活スタイルの違和感
- ムダなモノへの過剰反応
- 他人にミニマリズムを強要する
- モノによる充足感を追求しない
- 消費文化・資本主義の相違
- 断捨離依存症
順に解説します。
生活スタイルの違和感
ミニマリストは、自分の生活に必要なモノを厳選し、不要なモノは潔く手放す傾向にあります。自身にとって「必要・不要」を明確に線引きし、不要と判断したモノは所有しません。
例えば、下記は私の部屋(6畳)になります。

このブログも上記画像の部屋で書いており、椅子に座りながらiPadが置かれたテーブルをオットマン代わりにしつつ、毎日文章を綴っています。
けれど、私の部屋が幸せそうな空間に見えるのか?と問われれば、見えませんよね。人によっては殺風景に感じるでしょう。
ミニマリストの生活様式は一般的な社会の標準と異なり、「変わり者」や「合わない」と捉えられやすいんです。
少ない衣類
ミニマリストによりますが、所有する衣類も少ないです。
下記に私が所有する衣類をまとめました。スーツや礼服も1セット所有していますが、普段は着ないので今回は記載していません。
インナー | Hanes:半袖Tシャツ x2 ハイウェイナイン:半袖Tシャツ | 計3着 |
パンツ | GU:ウルトラストレッチスキニー x2 | 計2着 |
アウター | ユニクロ:ストレッチドライクルーネックT x2 Journal Standard:ライダースジャケット Less_is :小さく畳めるカーディガン ZARA:ウォーターレペレントパーカー | 計5着 |
作務衣 | 作務衣(上下) | 計2着 |
マフラー | ARMANI COLLEZIONI:マフラー | 1着 |
ベルト | 黒いベルト | 計1個 |
帽子 | ZARA:バケットハット | 1個 |
計15 |
近くのゴミ捨てやパジャマを含めた部屋着は作務衣で過ごし、外出時だけ上記の服を着ていますが、毎度同じ装いになります。
私が作務衣を選んだ理由は、下記にて解説しています。
ムダなモノへの過剰反応
物事をシンプルに捉え、心を豊かにする時間を優先したいと考えるミニマリストは、生活の邪魔やムダになるモノを手放そうとします。
たとえまだ使えるモノであったとしても、不要と判断したモノを手放すミニマリストはいます。
また、必需品と言えるモノや体験だけにお金を投じるため、不要なモノにお金は使いません。例えば、コンビニは一切利用せず、徹底的な節約に拘るミニマリストもいるでしょう。
モノの取捨選択や節約度合いが行き過ぎると、周囲からは「無駄遣いに対する過敏さ」や「極端な節約主義」と見られる場合があります。
他人にミニマリズムを強要する
ミニマリストに関係なく、他人のモノを勝手に捨てることや、他人のテリトリーへ勝手に踏み込むことは、口論を生む原因です。
「それって本当に要る?」
「どうして、そんなにモノを持ってるの?」
「モノが沢山あるから、今必要なモノが見からないんじゃない?」
「それはゴミなんだから、捨てたら良いんじゃない?」
シンプルライフでモノのストレスから解放されたミニマリストは、周囲にもミニマリズムの価値観を押し付けるケースがあります。
しかし、モノの価値観や趣味趣向が人によって異なるのは当然です。ミニマリストから見たモノが不要に見えても、所有者から見れば大切な宝物かもしれません。
価値観の違いによって意見が割れることもあり、口論の発端となり得ます。実際、妻とモノに関して口論したことが何度もありました。
対策を解説した記事もあります。
モノによる充足感を追求しない
ミニマリストは、モノの購入で得た快楽より精神的な充足感や豊かさを重視します。そのため、モノに関する話題では周囲と話が合わないケースもあるでしょう。
「殺風景な部屋で過ごしてて、生活を楽しめてなさそう」と見られているかもしれません。
けれど、ミニマリストにもモノは必要です。ただ、大好きなモノや必須と言えるモノを厳選し、自分の時間を優先しているだけなんです。
消費文化・資本主義の相違
モノがなかった昭和の時代では「モノがある暮らし=幸せ」と認知されてきました。今では生活にあって当然と言えるテレビや冷蔵庫、洗濯機、エアコン、電子レンジ等の家電製品等は無かったんです。
企業は社会のニーズに応えるモノを提供し、人はモノを買うために働き、お金を稼いで欲しいモノを買う。資本主義社会の流れが生まれていました。
けれど、現在では「モノに囲まれた暮らしが幸せとは限らない」と主張する人達がいます。そう、ミニマリストです。
モノを所有する価値より、意味的な価値や時間を優先するミニマリストは、資本主義社会の価値観と対立する形を生み出します。結果として社会的な摩擦が生じ、周囲からは「何か違う人」と判断されやすいんです。
断捨離依存症
断捨離依存症とは、モノを捨てる行為に依存してしまう状態を表し、自分だけのモノに関わらず、大切なモノや家族のモノまでを捨てかねません。
まとまったモノを捨てた時、一定の解放感を得られます。モノを捨てる行為は、モノを買った時に似た快楽を得られるんです。この感覚を得たいがため、モノを捨てる行為が止まらなくなってしまいます。
ミニマリストや断捨離は、モノを無くして生活や心を豊かにする、自分の時間を取り戻すことを目的として取捨選択します。
モノを捨てることが目的ではないんです。
なぜミニマリストはモノを厳選するのか?

そこに何の意味があるの?
といった疑問を持つ人はいるかもしれません。
重視するのは余白。余白とは、自分のやりたいことに集中できる環境。そして、”自分らしくいられる時間”です。ミニマリストは自分の取り組みたい時間を重視するからこそ、モノを厳選しているんです。
ミニマリスト最大のメリットは、自分だけの時間を取り戻せることにあります。
詳細は下記に解説しています。
病気をきっかけに目覚めたミニマリスト

私は元々、“備えあれば憂いなし”の精神を重んじるマキシマリストでした。同じ価値観を持つ妻と一緒に、何でもモノをストックしていたんです。おかげで家中、モノで溢れていました。
しかし、1冊の本が、私の生き方や考え方をガラリと変容させます。
本書と出会ったのは精神科病棟のベッド。モノに対する考え方、モノに捉われないライフスタイル、モノが無いことで取り戻せる貴重な時間を教えてくれました。
退院以降、ミニマリストの魅力を少しでも伝えられたらと、微力ながら文章を綴っています。
重度のうつ状態による入院と聴覚過敏
私にはパーキンソン病を患った母がいます。パーキンソン病を簡単に言えば、徐々に身体が動かせなくなる神経系の難病です。介助無しでは生活できない要介護5の母を支えるため、母を家で看取ることを目的として、今の家を建てました。
しかし、5年に及ぶ介護生活で重度のうつ状態に陥った私は、2022年11月末に倒れ、12月に入院。倒れてから入院するまでの数日間、記憶が断片的にしかありません。妻が言うには「意識があるけど意思疎通はできなかった」そうです。
また、当時のことを聞こうとしても「思い出さなくていい」と言って話そうとしません。妻自身、相当な負担となっていたでしょう。
私が倒れた後、母はレスパイト入院を経て介護施設へ入所します。家を建てた理由の半分が、築3年ほどで無くなりました。
退院した今でも治療は続けており、後遺症?として聴覚過敏を患います。聴覚過敏を簡単に言うと、生活音が耐え難い騒音に聴こえてしまう症状です。
私生活では常に耳栓を装着し、さらにAirPods Maxを重ねて騒音から避けている生活を送っています。
聴覚過敏に関する記事もあります。
うつ病・うつ状態の人に知ってほしい“自分と向き合う時間”
心が疲れている人や、うつ病・うつ状態の人ほど、自分と向き合う時間を持ってください。そんな余裕はないかもしれません。けれど、あなた自身が倒れてからでは遅いんです。
なので、しっかり休息時間を設けてください。周囲に助けを求めてください。
下記記事でも解説しています。
まとめ
ミニマリストが病気・病的と言われる主な理由を6つ挙げました。
- 生活スタイルの違和感
- ムダなモノへの過剰反応
- 他人にミニマリズムを強要する
- モノによる充足感を追求しない
- 消費文化・資本主義の相違
- 断捨離依存症
ミニマリストはモノが何もない殺風景な部屋で、こじんまりと過ごしているイメージを持たれているかもしれません。病的に感じられる人もいるでしょう。
他にも、他人にミニマリズムの価値観を押し付けたり、他人のテリトリーやモノを管理し始めたりすれば、口論の原因を生みます。特に、捨てる行為に依存してしまうと、大きな問題を生みかねません。
ミニマリストがモノを取捨選択する目的は、自分の時間を取り戻し、心豊かなシンプルライフを送ることです。生活にモノは必要であり、何もない部屋がミニマリストという考えでは決してありません。
あなた自身の本音に向き合え、あなただけの時間を取り戻し、あなたがやりたいことに集中できる環境。ミニマリストが欲しいモノとは余白であり、すなわち“自分らしくいられる時間”です。
生まれた命は、いずれ必ず終わりを迎え、私たちに与えられた時間は限られています。
だからこそ、今の時間を大切にしてほしいんです。
今回は以上になります。