本記事でお伝えします。
こんにちは、ミニマリストYAITAです。
音に過敏反応してしまう“聴覚過敏”を抱え、作業の全てをiPadだけで行う40代ブロガーです。
ミニマリストの欠点

もともとマキシマリストだった私がミニマリストになって以降、「参ったなぁ…」と実感したことがありました。
それは、“イレギュラーに弱いこと”です。
ミニマリストは生活に不可欠、かつ大好きなモノを所有し、不要と判断したものは所有しません。
そして、ミニマリストそれぞれが理想とするミニマリズム(最小限主義)を、日々の生活でアップデートしていきます。
しかし、イレギュラーな出来事に遭遇したとき、必要最小限のみを持つミニマリストは対応できない場合があります。想定外の出来事に対応できるモノを所有していないからです。
不要と判断し手放したモノが、突然必須になることもあるでしょう。手放したことによって、不便さを感じるケースもあるんです。
私が実際に遭遇したイレギュラー

私が実際に「参ったなぁ…」と実感したイレギュラーを以下にまとめました。
- 緊急を要する移動
- 施設に入居している母の入院
- ゲリラ豪雨
- PC専用ツールでの作業
緊急を要する移動
緊急で呼び出しを受けても、すぐに移動できないんですよね。なぜなら、個人の車を所有していないからです。
車なら10分程度の施設から呼び出しを受けても、歩くと1時間ほどかかります。夏の時期も相まって、到着した頃には汗だくの状態です。
私は車社会の地方に住んでいますが、2023年の3月に個人の車を手放しています。以降、私の主な移動手段は徒歩です。車が必要な時は、妻の車か義父・義母の車を借りる話をし、3名の承諾を得た上で手放しています。
手放した当時のことを記事にしています。
個人の車を手放した理由は下記です。
- 母の都合でしか運転する機会が無かったこと
- 母が施設へ入居したことで運転する機会が激減したこと
- 車の車検や税金・買い換えの時期が迫っていたこと
- 聴覚過敏や白内障の対策(そもそも運転がつらい)
滅多に運転しない車の車検を通すのか、新しく買い換えるのかを悩んだ時、「それなら、車を持たない」って選択をしたんです。流石に即決はできず、妻と何度も話し合った上で決めました。
世帯を持つ人が勝手に車を手放せば、もちろん口論の発端になるのでやめてください。
施設に入居している母の入院
施設に入居している母が近くの病院へ入院しました。ここでも個人の車が無いことで苦労しています。
入院してから2週間程度経過したある日、病院から急な呼び出しを受けました。
車なら病院まで30分程度に対し、車の無い私は、徒歩と電車を乗り継いで2時間ほどかけて移動します。
ここで問題になるのが聴覚過敏です。私は電車の駆動音が苦手なので、電車移動だけでクタクタな状態。最寄駅からも歩くので、やはり病院へ着く頃には汗だくです。
やっとの想いで辿りついた病院での会話は5分程度。「お母さんの好きな食べ物って何?」という議題でした。
味の濃い食べ物を好む母は、施設や病院で提供される食事を受け付けません。入院した理由も、施設の食事を取らないことによる栄養失調と著しい体重減少、薬の量が適切でないことによる過剰な付随運動(ジスキネジー)でした。
担当医「薬の調整は終わったんですが、お母さんご飯を食べてくれないんですよね…」
私「とにかく味の濃いモノが大好きです。家ではウナギのタレとか梅干し、テリヤキソースとかで対応してました…」
担当医「なるほどね〜。栄養士さんと相談してみますね。」
(電話で良かったのでは…)と思いつつ、また2時間かけて帰宅。この日は仕事も手がつかない状態でした。
移動で疲れるのではなく、音の情報に疲れてしまうんです。
ゲリラ豪雨
想定外のゲリラ豪雨で服がズブ濡れになると、最悪、替えの服がありません。
現在、精神科・眼科・歯科・内科を定期的に受診していますが、全て徒歩圏内の場所にあり、予約の時間に合わせて徒歩で移動しています。徒歩圏内といっても、往復で10,000歩以上(2時間半ほど)は歩く距離です。
遅刻しないように余裕をもって出発しますが、家を出て30分ほど歩いた所でゲリラ豪雨に見舞われズブ濡れに。このままでは病院に行けないと家に戻り、クローゼットを開けても服がありません。残りのTシャツ2枚とパンツ2枚を丁度洗濯していたんです。
豪雨の中では移動できないため、最終手段である義母に相談して車をお借りし、普段は袖を通さないスーツ姿で通院しました。
3つに共通すること
上記3つは、個人の車があれば何も問題なかったことです。車を手放さなければ、施設や病院からの呼び出しに困ることも、ゲリラ豪雨で濡れることもありませんでした。
「車を手放したのは失敗だったかなぁ…」
と悩んだのは事実です。
車が必要であると分かっている日は、妻とスケジュール調整をしておけるものの、いざ当日に必要となるケースでは身動きできません。
もし仮に、車を手放そうか検討しているのなら、手放した後の生活をよく考えた上で決断して下さい。
車を手放したことに後悔はしていない
これまで、車を手放したことによる体験談を綴ってきました。
けれど、個人の車を手放したことは後悔していません。1ヶ月に数回しか乗らないのに、買い換え時期が近く、高い車検代や保険代、税金や維持費のかかる車を持ち続けたくなかったんです。
聴覚過敏、白内障も相まって、運転する行為にも疲れていました。
むしろ、車という大きなコストから解放され良かったと感じているほどです。下記記事でも書いています。
仮に、母が施設に入居していなければ、車を手放す選択はしなかったでしょう。他にも、家族が増える様なことがあれば、車は買い戻します。無いと困るからです。
けれど、個人的な理由で車を持つ気は今もありません。一家に1台あれば生活はできます。個人の車を手放して半年になりますが、困ったのは上記3回位です。
PC専用ツールでの作業
PCを所有していないため、PC専用ツールを使った作業を請け負えなくなりました。
クラウドソーシングサイトで面白そうな案件を見つけた時や、お世話になっているクライアントから仕事を紹介される時があります。けれど、PC専用ツールを使って納品するクライアントとの仕事は請け負えなくなりました。iPadで対応できないからです。
なので、納品方法や作業方法を契約前に確認しています。
もともとMacBook Airを所有しており、この事例は想定していましたが、不要と判断して手放しました。
イレギュラーとは言えないかもしれませんね。
イレギュラーへの対策

今後も想定外の移動を余儀なくされるケースは起こり得るので、これまで以上に義父・義母と会話する機会を増やしました。また、雨天時には近くの喫茶店まで先に移動し、予約時間まで待機することにしました。
車を借りた日はガソリンを入れ、お礼の品と合わせて返しています。
義父・義母とコミュニケーションを取る機会が増加したおかげで、何気ない会話もできる様になり、車をきっかけに距離が近くなりました。
雨天が予想される日は、妻の出勤時に便乗して近くの喫茶店で降ろしてもらい、予約時間まで時間を潰すことにしました。木村工房のショルダーバッグにMagic Keyboard付きのiPad、Ankerの予備バッテリーとケーブルを持ち運び、作業しながら予約時間を待ちます。
通院先の近くに何かしらの喫茶店があったんです。コーヒー1杯で数時間を潰す。喫茶店にとっては嫌な客かもしれません…。
周囲の視線や音が気になるものの、普段と違う場所での作業は気分転換に最適。
外出時には、騒音対策としてLoopの耳栓とAirPods Maxが欠かせません。
濡れずに行けるとはいえ、病院の帰りに濡れることはあります。
ですが、濡れて困るのは私だけなので、傘をさして徒歩で帰ります。コミュニティーバスは通っているんですが、歩いた方が早く着くんですよね…。
どうしても帰れない時は、義母に相談して迎えに来て貰うか、妻の仕事が終わるまで喫茶店にて待機です。
イレギュラーに対応するには

イレギュラーに対応すには、想定外を想定し、可能な限り無くしておくことです。特にモノを手放す時、“手放す明確な理由を言えないモノ“は捨てず、“モノを手放した後の対策”を確保しておきましょう。
私の様に、「参ったなぁ…」となる前に準備しておくべきです。
余裕を持たせたスケジューリング
スケジュールがビッシリ埋まっていないと、気分的に落ち着かない人は少なからずいます。ですが、イレギュラーが発生した際に対応が難しくなります。納期に追われて多忙な1週間を過ごす時もあるでしょう。
忙しい時にイレギュラーが発生すると、頭が真っ白になりませんか。想定外の事態を優先するために、スケジュールを見直す手間が発生し、予定通り進まないことにストレスを感じます。
1日に余白を設けることは、心体のストレス緩和に大切です。
ストレスを溜め込まないためにも、イレギュラーに対応しやすくするためにも、余裕を持たせたスケジューリングをおすすめします。
お気に入りの服を汚さない手段
所有する服が少なくなるほど同じ装いになるため、当然ながら服の劣化が早くなります。特に、お気に入りの服を汚すとガッカリしますよね。
2023年9月現在、私が管理している衣類は以下の通りです。スーツや礼服も1セット所有していますが、普段は着ないので今回は記載していません。
インナー | Hanes:半袖Tシャツ x2 ハイウェイナイン:半袖Tシャツ | 計3着 |
パンツ | GU:ウルトラストレッチスキニー x2 | 計2着 |
アウター | ユニクロ:ストレッチドライクルーネックT x2 Journal Standard:ライダースジャケット Less_is :小さく畳めるカーディガン ZARA:ウォーターレペレントパーカー | 計5着 |
作務衣 | 作務衣(上下) | 計2着 |
マフラー | ARMANI COLLEZIONI:マフラー | 1着 |
ベルト | 黒いベルト | 計1個 |
帽子 | ZARA:バケットハット | 1個 |
計15 |
お気に入りの服を汚したくない。ムダに洗濯して劣化させる回数を減らしたい。ちょっとしたゴミ捨て程度の外出、パジャマ、部屋着にもなる服が欲しい…と考えた私は、作務衣を8月に購入しました。
作務衣は作業着なので、汚れても良い前提で選びました。以降、1日のほとんどを作務衣で過ごしています。このブログを書いている今も作務衣姿です。
また、1年をこれだけで過ごすので、衣替えといった工程はありません。
作務衣を購入した時の記事はこちら。割と快適に過ごしています。
避難道具や備蓄は絶対確保・捨てないこと
災害は、いつあなたに迫ってくるか分かりません。「普段使わないから」という理由で捨てたり、準備を怠ると、有事に対応できなくなります。
モノの取捨選択時、避難道具や備蓄は必ず確保し、分かる場所へ管理して下さい。賞味期限切れの食料は別として、避難道具や備蓄は“生きるため”に必要なモノだからです。
我が家の避難道具は、私室のクローゼットにて管理し、備蓄や避難用機材は2Fで管理しています。以前、我が家の近くを流れる川が越水し、家の前まで水が迫る経験をしています。この時以降、備蓄類は2Fで管理する様にしました。
また、我が家はオール電化なのもあって停電すると大変です。そのため、予備バッテリーと簡易ソーラーパネルも準備しています。
気象庁によれば、2022年の台風発生回数は25回で、日本列島に上陸した台風は3個。地震に関しては、震度1以上の地震が1964回、この内、被害を及ぼした地震は7回とあります。
「前もって準備しておけば良かった」と後悔しないためにも、今から準備しておくべきです。
下記記事でも書いています。
今回は以上です。